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【第53回】決算手続(9)「有価証券評価損益(補足)」

じっくり簿記 3級
【第53回】 決算手続(9)  「有価証券評価損益(補足)」




こんにちは。たいちろうです。

前回、有価証券の評価損益について説明しました。


今回は有価証券の評価損益について、その理論的な部分を解説いたします。
(今回はおまけトピックです。簿記3級においては知らなくても問題ありません)

有価証券の評価損益がPL項目(収益・費用)になる理由
有価証券評価損益は、有価証券を時価評価した際に発生する科目です。

100万円で購入した株式が期末時点で120万円になっている場合、以下のような仕訳が計上されます。

売買目的有価証券 20 / 有価証券評価損益 20 (単位:万円)

ところで、この有価証券評価損益の20万円はPL科目、この例の場合は収益になります。


株式の期末の時価が100万円から120万円に増加した。
⇒収益を20万円計上する

ということなのですが、この有価証券評価損益はPLの収益として計上されてよいのか疑問に思う方もいたかと思います。

売上だったら現金(預金)が入ってくるし、仕入等であれば現金(預金)が出ていきます。
売掛金や買掛金などで入出金のタイミングが遅れることもありますが、計上された収益や費用は、かならず同額の現金預金が入ってくる(出ていく)ことにつながります

しかし有価証券の評価損益の場合、株式を売却したわけでもなく、ただ時価が変わっただけでお金が入ってくることも出ていくこともありません


それなのに収益(もしくは費用)に計上されて、ひいては利益(もしくは損失)になってしまう、というのは違和感があるかもしれません。


これは、売買目的有価証券は「いつでも売れる有価証券」であるということに起因します。

すなわち、期末時点で120万円の価値があるのならば、もしその期末時点で株式を売却すれば120万円のお金が手に入ると仮定しているいうことなのです。

つまり
(例)100万円で購入した株式が期末時点で120万円になっている。

⇒期末時点では、100万円を払って買った株式を120万円で売却できる状況にある
まだ売却してないけど、仮に売却したら20万円の売却益が出る
⇒つまり、期末日においてその20万円分の収益は確定している
⇒「評価益」として収益計上する

という理屈になります。


この、収益計上していい状態になったということを、「収益が実現した」と言います。
簡単に言えば、現金預金等として受け取れることが確実になった状態のことです。
(厳密にはもう少し細かいのですが、ここでは理解を優先してそう説明しておきます)

つまり、売買目的有価証券の評価損益について、まだ売却していないのにPLに収益や費用として計上されるのは、いつでも現金化できるため時価との差額による利益(損失)はほぼ確実なものとなっているからなのです。

概念的な話になってきたのでよく飲みこめなかったかたもいるかもしれませんが、これは少し高度な簿記の理論の論点であり、3級で理解しておく必要はありません。

次回は「消耗品」の処理について解説します。

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