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【第44回】帳簿(14)「伝票(3)」

じっくり簿記 3級
【第44回】 帳簿(14)「伝票(3)」




あけましておめでとうございます。たいちろうです。

今回でようやく、帳簿は最終回となります。
前回は、「3伝票制」の「振替伝票」について説明をいたしました。

今回は「5伝票制」について説明いたします。

3伝票制では、以下の3種類の伝票を使用しました。

・入金伝票
・出金伝票
・振替伝票

5伝票制では上記の3種類の伝票に、以下の2つ伝票が加わります。

・売上伝票
・仕入伝票




売上伝票とは
売上伝票は、その名の通り、売上が起こる取引の際に記入する伝票です。
以下、売上伝票のフォーマットです。
第44回1


この売上伝票のフォーマットの科目に「売掛金」と記載されていますが、このように、売上伝票の科目は必ず「売掛金」になります。
(場合によっては、最初から「売掛金」が印刷されていることもあるそうです)

つまり仕訳で考えると、

売掛金 ×× / 売上 ××

を想定しているということになります。


例題44-1
以下の取引について、売上伝票を起票しなさい。

2015年4月1日に、商品2,000円分を売り上げ、代金は掛けとした。


例題44-1 解答
第44回2


まず、仕訳としては

売掛金 2,000 / 売上 2,000

となります。

よって、売上伝票の科目に「売掛金」、金額に「2,000」と記入することになります。


仕入伝票とは
仕入伝票は、仕入が起こった際に記入する伝票です。

以下、仕入伝票のフォーマットです。
第44回3

売上伝票の科目が必ず「売掛金」であるのと同様に、仕入伝票科目は必ず「買掛金」となります。


例題44-2
以下の取引について、仕入伝票を起票しなさい。

2015年4月2日に、1,500円分の商品を仕入れ、代金は掛けとした。


例題44-2 解答
第44回4



取引の仕訳は以下のようになります。

仕入 1,500 / 買掛金 1,500

よって、仕入伝票の科目に「買掛金」、金額に「1,500」を記入することになります。


練習問題44-1
以下の取引について、伝票を起票しなさい。(5伝票制で起票すること)

2015年4月2日に、1,500円分の商品を仕入れ、現金で支払った。


練習問題44-1 解答

第44回5

第44回6


本問では、仕入の代金を現金で支払ったことになります。

しかし、仕入伝票の科目は「買掛金」しか対応していません。

すなわち、仕入伝票は

仕入 ×× /買掛金 ××

という取引を想定しています。


このように現金で支払った場合は、いったん仕入の代金を掛けにし、その上で現金で支払ったと仮定して伝票を起票することになります。


本問の場合、取引の仕訳は

仕入 1,500 / 現金 1,500

となるはずですが、これでは、「買掛金」の科目がないため、仕入伝票が使用できません。
よって、この仕訳を、現金ではなく買掛金で仕入れたことにして、その上で現金で支払ったことにしてみます。

仕入 1,500 / 買掛金 1,500
買掛金 1,500 / 現金 1,500


このように2つの仕訳に分ければ、それぞれの仕訳で伝票を作成することができるようになります。

つまり、

仕入 1,500 / 買掛金 1,500

の仕訳を仕入伝票で起票し、
第44回7





買掛金 1,500 / 現金 1,500

の仕訳を入金伝票で起票することになります。
第44回8



となります。


ちなみに、本問の仕訳である、
仕入 1,500 / 現金 1,500

ですが、これを出金伝票1つで以下のように作成してもいいのではないか、と思った方もいると思います。
第44回9


しかし、本問の場合、この解答は不正解となってしまいます。
(3伝票制の場合は、これで正解です)

なぜなら、5伝票制の場合、「売上・仕入の取引は必ず売上伝票・仕入伝票を使用する」というルールがあるのです。

売上伝票、仕入伝票を集計するだけで、簡単に売上と仕入が把握できるようになる、というのが売上伝票と仕入伝票を使用する趣旨なので、

仕入 1,500 / 現金 1,500

という仕訳で、出金伝票で起票してしまうと、「仕訳伝票を集めれば仕訳が把握できる」という状況ではなくなってしまいます。

そのため、(対価が買掛金でなく、わざわざ伝票を2つ起票することになっても)仕入伝票を起票しなければならないのです。

以上、5伝票制を説明いたしました。
今回の要点は以下の通りです。

・売上伝票の科目は必ず「売掛金」
・仕入伝票の科目は必ず「買掛金」
・現金(預金)で売上・仕入をしたときは、いったん掛けで取引し、その上で現金(預金)で決済したと仮定する。

ようやく、「帳簿」が終わることとなりました。本当にお疲れ様でした。

次回から、簿記の最終論点となる「決算」が始まります。

決算を行うことで簿記の最終目的である、BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)が作成されることになります。
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