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【第41回】帳簿(11)「支払手形記入帳」「受取手形記入帳」

じっくり簿記 3級
【第41回】 帳簿(11)「支払手形記入帳」「受取手形記入帳」




こんにちは、たいちろうです。

そろそろ帳簿も終盤に入ってきました。
帳簿に飽きてきているとは思いますが、がんばって一度は頭の中に入れてみてください。


今回は、支払手形を管理する「支払手形記入帳」、受取手形を管理する「受取手形記入帳」を説明いたします。

他の帳簿より書き込む欄が多いですが、どこに何を書けばいいのかはっきりしているため、問題文に書いてあることをそのまま書き込むだけになります。

支払手形記入帳のフォーマット
第41回1


受取手形記入帳のフォーマット
第41回2


実際に、情報が記入されている状態の支払手形記入帳、受取手形記入帳を見てみましょう。
第41回3

第41回4



上記のように、支払手形、受取手形についての情報を記入しているだけです。
見ればわかると思うので、詳細の説明は割愛します。
以下、補足です。

・「手形種類」には、約束手形であれば「約手」、為替手形であれば「為手」と記入
・「てん末」は、その手形が支払 or  入金 されたら記入する


簿記検定の問題としては、支払手形記入帳・受取手形記入帳を記帳する問題ではなく、支払手形記入帳・受取手形記入帳に書かれている情報から、仕訳を推測するという問題が出されます。


例題41-1  下記の支払手形記入帳について、4月1日、6月30日、5月1日の仕訳を示しなさい。勘定科目は、「勘定科目リスト」にあるものを使用すること
勘定科目リスト:買掛金、売掛金、当座預金、支払手形、受取手形、仕入、売上

第41回5



例題41-1解答


4月1日 仕入 10,000 / 支払手形 10,000
6月30日 支払手形 10,000 / 当座預金 10,000
5月1日 買掛金 30,000 / 支払手形 30,000



まず4月1日の取引ですが、摘要に「仕入」と記載されています。

第41回6

よってこれは、仕入の取引により、支払手形(約束手形) 10,000円を振り出した(支払手形が増加した)ことを表しています。

よって 4月1日は

 仕入 10,000 / 支払手形 10,000

となります。


この4月1日に振り出した手形について、「てん末」の欄に「6月30日 支払済」と書かれています。
第41回7


つまり、この支払手形は6月30日にお金を支払っているのです。

よって、6月30日の仕訳は、

支払手形 10,000 / 当座預金 10,000

となります。
(お金の支払方法について、勘定リストに、当座預金しか現金預金の科目がないため、貸方は当座預金となります)


5月1日の取引も、4月1日と同様に、支払手形が30,000円増加したということをあらわしています。

ただし、「摘要」に「買掛金」、「手形種類」に「為手」とあります。

第41回8

これは、C社に対する買掛金が30,000円あったが、そればB社に支払ってほしい、という内容の依頼の為替手形を引き受けた、ということを意味します。

(以下、為替手形の使い方の確認のため、「第13回 商品売買(5) 為替手形」の内容を再掲します)


例えば、自社がA社に対して、10万円の売掛金を持っており、一方でB社に対して10万円の買掛金を負っているとします。この場合、A社から10万円を回収し、B社に10万円を支払うというのが、通常の決済フローです。
第41回9

しかし、この流れを省略して、A社がB社に対して直接10万円を支払っても同じ結果になります。そこに着目し、A社に対して、お金をB社に支払うように依頼するもの、それが為替手形となります。
第41回10


本問は、第13回の例の図でいうところの「A社」にあたるケースです。

ただ、支払手形記入帳の問題の場合、このように為替手形の仕組みから考える必要はありません。

なぜなら、この帳簿は「金額」欄に書かれている額の支払手形が増加した、ということを表しているものなのです。
支払手形の増加、すなわち、仕訳の貸方に「支払手形 30,000」 を計上することは決まっているのです。
第41回11


××× 30,000 / 支払手形 30,000

また、「摘要」に「買掛金」とあるので、貸方の「支払手形 30,000」の反対側(借方)に「買掛金」を入れて、

買掛金 30,000 / 支払手形 30,000

が正解となります。
もちろん、為替手形の仕組みから、仕訳を考えても問題ありませんが(第13回の練習問題13-1のケース)、検定試験では考えている時間があまりなく、時間が節約できる方を採用したほうがよいと思います。




練習問題41-1  下記の支払手形記入帳について、4月5日、7月4日、5月5日の仕訳を示しなさい。勘定科目は、「勘定科目リスト」にあるものを使用すること
勘定科目リスト:買掛金、売掛金、当座預金、支払手形、受取手形、仕入、売上

第41回12




練習問題41-1 解答

4月5日 受取手形 20,000 / 売上 20,000
7月4日 当座預金 20,000 / 受取手形 20,000
5月5日 受取手形 80,000 / 売掛金 80,000


基本的には支払手形記入帳と同じです。

「金額」の欄に記入されている金額だけ、受取手形が増加しています。
4月5日の摘要は「売上」のため、売上が上がり、対価として受取手形を受け取った、すなわち

受取手形 20,000 / 売上 20,000

となります。

この受取手形の行は、「てん末」にて「7月4日入金済」と記載されているので、7月4日に入金により現預金が増加し、受取手形が減少していると考えられます。
よって

当座預金 20,000 / 受取手形 20,000

となります。

そして5月5日は、金額欄に80,000円と記載されているため、受取手形が80,000円増加している、つまり、

受取手形 80,000 / ××× 80,000

となり、摘要に「売掛金」とあるので、受取手形の相手科目として売掛金を計上し、

受取手形 80,000 / 売掛金 80,000

となります。
(この取引の性質を知りたい場合は、第13回の練習問題13-2を参考にしてください)


以上、支払手形記入帳と受取手形記入帳でした。

以下、今回の要点です。

・「金額」欄に書かれている額の 支払手形or 受取手形が増加したことを表す
・「てん末」に、「支払済」or「入金済」とあるものは、すでに支払、入金がされている
・為替手形は、
支払手形の場合:「支払手形を貸方に計上」→「摘要の科目を借方に計上」
受取手形の場合:「受取手形を借方に計上」→「摘要の科目を貸方に計上」
で正解の仕訳となる



次回からは、「伝票」について学習します。

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