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【第34回】帳簿(4)「商品有高帳 (先入先出法)」

じっくり簿記 3級
【第34回】 帳簿(4)「商品有高帳 (先入先出法)」



こんにちは、たいちろうです。

そろそろ帳簿に飽きてきた頃でしょうか。
帳簿は一見どれも似たようなものなので、学習のモチベーションも上がらないかもしれませんが、よく試験に出題される論点なので学習を飛ばすことはおすすめしません。

今回学習する「商品有高帳」は、特に出題可能性の高いものであるので、しっかり覚えて得点につなげて頂ければと思います。

商品有高帳とは
商品有高帳とはその名の通り、商品の在庫の数を把握するためにつける帳簿(補助簿)です。

どんな種類の商品を受け入れたのか、払い出したのかを、その数量、金額などを記入します。
下記が商品有高帳のフォーマットです。
第34回1


これも、他の帳簿と同様に、先頭の行に書いてあるものを見ればどんなように使えるかは想像できると思います。

日付⇒日付を記入
摘要⇒「売上」or 「仕入」を記入
受入/支払⇒商品が増えたときは「受入」に、減ったときは「支払」に、増減した数量、単価、金額を記入
残高⇒受入/支払があったとき、その後の残高について、数量、単価、金額を記入

実際に問題を解いてみれば、使い方はすぐに理解できると思います。

ただ、例題の前に1点だけ理解しておく必要のあることがあります。
それは「払出単価」についてです。

払出単価について
商品有高帳に商品の増減を記入していく際に気をつけなければならないのは、「払出単価」の計算です。

商品の仕入を行うとき、仕入の相手先によって仕入の価格が違ったり、また、同じ相手先であっても、仕入れるタイミングによって価格が違う場合があります。

同じ商品なのに、一つ一つの商品の仕入の単価が違う場合、商品が払い出されたとき、払い出された商品の「単価」(払出単価)を何円にすればよいかという問題があります。

例えば、

[1]4月1日に、商品Aを100円で1個仕入れた。
[2]4月2日に、商品Aを120円で1個仕入れた。
[3]4月3日に商品Aが1個売れた(売値150円)。

この場合、売上は150円であることは間違いありません。
しかし、売上の原価(つまり払出単価)は何円になるでしょうか

「100円」でしょうか、「120円」でしょうか。
それとも、二つの平均をとって110円でしょうか。

この払出単価を決定するための方法が2種類あります。
先入先出(さきいれさきだし)法」と「移動平均法」です。

先入先出法
先入先出法とは、先に仕入れた商品から先に払い出されていくと仮定して、払い出し単価を決める方法です。

例えば、

[1]4月1日に、商品Aを100円で1個仕入れた。
[2]4月2日に、商品Aを120円で1個仕入れた。
[3]4月3日に商品Aが1個売れた(売値150円)。
という場合、[3]で払い出された商品Aは、先(4月1日)に100円で仕入れたものであると考え、払出単価は 100円となります。

4月2日に120円で仕入れた商品Aは次に払い出されたときに出ていく、と考えます。



例題34-1 商品Aについて、下記の通り仕入を行った。
①および②の場合、先入先出法による払出単価は何円となるか。

<仕入状況>
4月1日に@100円で3個
4月2日に@120円で2個
4月3日に@110円で4個
4月4日に@150円で1個

<売上状況>
(1)4月5日に4個を売り上げた。
(2)さらに、4月6日に3個を売り上げた。


例題34-1 解答 (1)3個は@100円、1個は@120円
(2)1個は@120円、2個は@110円



例題34-1の仕入を日付順に単価と個数を整理すると以下のようになります。(4月4日時点)
第34回2



まず(1)にて、4個を売上げたことで、4個の商品が払い出されます。
「先入先出法」、つまり、先に入ったものから先に払い出すという方法なので、まず一番先に仕入れた4月1日の分から出てきます。

第34回3


つまり、仕入単価100円のものが払い出されます。(払出単価100円)

しかし、(1)では4個払い出しているのに対して、4月1日に仕入れた商品は3個しかありません。
よって、残り1個は、次に若い日付の仕入れ、すなわち4月2日のものを払い出すことになります。

第34回4



よって、4個払い出した場合の払い出し単価は3個が100円、1個が120円となります。


(2)では、(1)の状態からさらに3個が払い出された場合を考えます。

図を見れば感覚的にわかると思います。(青い部分が(2)で払い出された商品です)
第34回5


よって、(1)の状態からさらに3個払い出した場合の単価は、1個が120円、2個が110円となります。

今回はここまでとします。

払出単価の説明だけで終わってしまいましたが、商品有高帳は払出単価さえ理解すれば、後は単純作業となります。

そのため、払出単価の計算方法だけはしっかり理解して頂きたいです。

今回の要点は以下の通りです。

・商品有高帳は、商品の在庫を管理する帳簿
・在庫が出ていくときの単価を決める方法として、「先入先出法」と「移動平均法」がある。
・「先入先出法」は、先に入庫したものから順に払い出されていくと考えて、払出単価を決める。


次回は「先入先出法」で実際に商品有高帳への記帳する方法を解説いたします。


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