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【第28回】その他仕訳(8)「立替金」「預り金」

じっくり簿記 3級
【第28回】 その他仕訳(8)「立替金」「預り金」




こんにちは、たいちろうです。

今回は、他人が払うべきお金を立て替えたときに計上する「立替金」と、他人のお金を預かったときに計上する「預り金」を解説します。

立替金
立替金は、その名称の通り、他人が払うべきお金を立て替えてあげたときに計上する科目です。

立替金は資産なので、増加したら借方に、減少したら貸方に計上します。

立替金の増加
(借方)立替金 ×××/(貸方)・・・

立替金の減少
(借方)・・・/(貸方)立替金 ×××



例題28-1
従業員が負担すべき生命保険料3万円を、いったん会社が現金にて、立て替えて支払った。
例題28-2
従業員に対して立て替えている3万円を、現金にて回収した。


例題28-1 解答
立替金 3/現金 3

例題28-2 解答
現金 3/立替金 3


例題28-1にて、いったん現金3万円の現金を支払いますが、例題28-2で返ってきています。
会社はあくまで、立て替えて支払っているだけなので、会社の費用(PL)としては計上しません。

そのため、試験の問題文で使用できる科目の中に、「保険料」という費用の科目がひっかけとして入っている場合もあるので注意してください。

また、商品の売り上げについて運送費を先方が負担する場合などでも立替金を使います。
(この例については「第11回 商品売買③ 「諸掛」」でも説明しているので、参考にしてください)

シンプルな仕訳であるため、BSを用いた解説は省略します。


練習問題28-1
従業員が給与の前借りを依頼してきたため、10万円を現金で手渡した。
練習問題28-2
給料日が来たので、給料30万円のうち、前払していた10万円を差し引いた、20万円を現金で手渡した。(使用科目:給料)


練習問題28-1 解答
立替金 10/ 現金 10

練習問題28-2 解答
給料 30/ 現金 20
/ 立替金 10


給料の前払いの場合も「立替金」の科目を使用します。

練習問題28-1について、現金10万円を渡したので、現金10万円を貸方に計上します。
また、後で支払うべき給料から10万円を差し引くことができる権利が発生したため、それを立替金として、資産つまり借方に計上します。

仕訳を切る前のBS
第28回1

現金を40万円持っていたと仮定しています。


練習問題28-1の仕訳を切った後のBS
第28回2


現金10万円が減少し、立替金が10万円増加しています。

練習問題28-2について、まず、給料という費用が30万円発生しているので借方に30万円を計上します。
また、現金20万円を手渡しているので、貸方に現金20万円を計上します。

そして、「前払いしていた10万円を差し引いた」とあるので、前述の給料から10万円を差し引く権利(立替金)を行使したので、この立替金を減少(貸方に立替金を計上)させます。

練習問題28-2の仕訳を切った後のBS
第28回3


練習問題28-2の仕訳を切った後のPL
第28回4


預り金
預り金」とは、その名の通り他人から預かっていて、後で返さなければならない(もしくは別の誰かに渡さなければならない)お金です。

後で誰かに払わなければならないお金であるので、この科目は負債の科目です。
よって、預り金が増加したら貸方に、減少したら借方に計上します。

預り金の増加
(借方)・・・/(貸方)預り金 ×××

預り金の減少
(借方)預り金 ×××/(貸方)・・・



例題28-3
取引先から当社に、誤って50万円が当座預金口座に入金された。
例題28-4
取引先から誤って入金された50万円を取引先に返還した。(当座預金から出金)


例題28-3 解答
当座預金 50/ 預り金 50

例題28-4 解答
預り金 50/ 当座預金 50


取引先から、誤って入金されたということは、このお金は後で取引先に返さなくてはなりません。
つまり、一時的に預かっているお金、すなわち預り金として計上します。

当座預金に入金されたとのことなので、当座預金を増加(借方に計上)させ、一方で後で返さなくてはならない義務(預り金)が増えたので、貸方に預り金を計上します。

仕訳を切る前のBS
第28回5

当座預金が30万円あると仮定しています。

例題28-3の仕訳を切った後のBS
第28回6

当座預金に50万円入金されていますが、これは誤入金であるため、預り金を50万円増加させています。

例題28-4の、取引先に返還する際の仕訳は、入金された時の逆の仕訳です。
当座預金から出金したとのことなので、当座預金を減少(貸方に計上)させ、一方で、預かっていたお金もなくなったので、負債である預り金を減少(借方に計上)させます。

例題28-4の仕訳を切った後のBS
第28回7

先方に、50万円を返金したため、当座預金が50万円減少しているとともに、先方にお金を返す義務である預り金も減少しています。


練習問題28-3
従業員に対して総額30万円の給料を支給するが、この内、1万円を源泉所得税として差し引き、残額の29万円を本人に支払った。(普通預金から出金)

練習問題28-4
源泉所得税として預かっている1万円を、税務署に納付した。(普通預金から出金)


練習問題28-3 解答
給料 30/ 普通預金 29
/預り金 1


練習問題28-4 解答
預り金 1/ 普通預金 1




日本では、給料を支う際に会社が税金分を給料から天引き(源泉徴収)して、それを後で税務署に(会社が)支払う、という制度になっています。
この、源泉徴収したお金は税務署に支払うまで一時的に預かっているだけであるので、預り金として計上します。

練習問題28-3において、1万円を源泉徴収しているとのことであるので、預り金1万円を貸方に計上します。

そして、差し引き29万円を普通預金で支払ったとのことなので、普通預金29万円を貸方に計上します。
また、給料が総額30万円発生しているので、給料30万円(費用)を借方に計上します。

仕訳の借方と貸方の合計(30万円)が一致していることを確かめてください。


仕訳を切る前のBS
第28回8

普通預金30万円を持っていると仮定しています。

練習問題28-3の仕訳を切った後のBS
第28回9

従業員に給料として29万円を支払ったため、普通預金が29万円減少しています。

給料の総額は30万円ですが、本人に支払ったのは29万円であり、残り1万円を税務署に支払うお金(預り金)として負債に計上します。
この預り金が、社員から源泉徴収したお金を預かっている、という状況を示すことになります。

練習問題28-3の仕訳を切った後のPL
第28回10

PLは、源泉徴収は関係なく、30万円全額を費用として計上しています。
(最終的に、本人に支払う29万円と税務署に支払う1万円で合計30万円が会社から出ていくことになるためです)



練習問題28-4において、源泉徴収して預かっている1万円を税務署に普通預金で納付した、とのことなので、普通預金を貸方に計上するとともに、預り金を減少(借方に計上)させます。

練習問題28-4の仕訳を切った後のBS
第28回11

源泉徴収したお金を税務署に支払ったため普通預金1万円が減少し、同時に、預り金1万円も減少します。


以上、立替金と預り金を解説しました。

今回の要点は以下の通りです。

・立替金は資産、預り金は負債
・給料を支払う際、源泉徴収したお金は預り金として計上し、後で納付した時に減少させる。

(仕訳例:源泉徴収時)
給料 30 / 普通預金 29
/預り金   1


(仕訳例:納付時)
預り金 1 / 普通預金  1


次回は、ここ数回で学習した科目(未払金~預り金まで)を覚えるための復習をしようと思います。

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