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【第26回】その他仕訳(6)「前払金」「前受金」

じっくり簿記 3級
【第26回】 その他仕訳(6)「前払金」「前受金」



こんにちは、たいちろうです。

前回説明した未払金・未収金は、(用途が商品に対するものかどうかが違うだけで)買掛金・売掛金と仕訳の切り方がほぼ同じなので覚えやすかったと思います。

今回の前払金と前受金は、買掛金や売掛金とは少し異なるため、概念を理解する必要があります。


前払金
今までの簿記の学習の中では、代金は商品を受け取ったらその場で現金などで支払う、もしくは後で払う(買掛金や未払金)場合を想定していました。

しかし、取引によっては、商品の受け渡しよりに代金を支払わなければならないこともあります。
そういった場合に前払金という科目を使用することになります。

前払金は資産であり、増加したら借方、減少したら貸方に計上します。

前払金の増加
(借方)前払金××× /(貸方) ・・・

前払金の減少
(借方)・・・ /(貸方) 前払金 ×××



例題26-1 商品の仕入を行うために、代金30万円を現金で前払した。
例題26-2 前払していた商品30万円分を受け取った。


例題26-1解答 (借方)前払金 30 /(貸方) 現金 30 (単位:万円)
例題26-2解答 (借方)仕入 30 /(貸方) 前払金 30 (単位:万円)


商品仕入をするためにお金を支払うという仕訳ですが、前払い、つまり実際に商品の引き渡しはされていないため、「仕入」を計上することができません。

よって、仕入ではなく「前払金」を計上することになります。

例題26-1の仕訳を切る前のBS (現金 150万円を持っていると仮定)
第26回1


例題26-1の仕訳を切る前のPL
第26回2


例題26-1の仕訳を切った後のBS
第26回3
現金が30万円減少し、前払金に振り替わっています。

例題26-1の仕訳を切った後のPL
第26回4


前払金はBSの科目であるため、PLに影響はありません。

仕入は例題26-2にて、実際に商品を受け取ったときに計上することになります。
代金はすでに支払っているため、現金や預金を減少させるのではなく、計上している前払金を減少させます。

例題26-2の仕訳を切った後のBS
第26回5

前払金30万円が減少しています。


例題26-2の仕訳を切った後のPL
第26回6

仕入30万円が計上されます。



練習問題26-1 商品の仕入を行うために、代金の一部(20万円)を手付金として現金で支払った。
練習問題26-2 商品50万円分を受け取り、その代金のうち20万円については先に支払っていた20万円を充当し、残額は掛けとした。


練習問題26-1解答 (借方)前払金 20 /(貸方) 現金 20 (単位:万円)
練習問題26-2解答 (借方)仕入  50 /(貸方)  前払金 20 (単位:万円)
/ 買掛金 30


練習問題26-1と例題26-1は、「代金の1部」という文言がある点で違いはありますが、同じ仕訳になります。

練習問題26-2について、50万円分の仕入の代金のうち20万円は先に支払った前払金を充当することになるため、前払金20万円を減少させます。

また、残額30万円を掛けにするとしているため、買掛金30万円を計上します。

以下、本問のBS,PLです。

仕訳を切る前のBS (現金100万円を保有していると仮定)
第26回7

練習問題26-1の仕訳を切った後のBS
第26回8


現金が減少し、前払金が計上されます。
ちなみにPLへの影響はありません。

練習問題26-2の仕訳を切った後のBS
第26回9


前払金20万円が減少し、かつ買掛金が30万円発生しています。
この買掛金も後で支払われることになります。

練習問題26-2の仕訳を切った後のPL
第26回10

仕入が50万円計上されます。

前受金
前払金は、商品の仕入の際にその代金を先に支払う場合の仕訳でした。
一方で、商品の売上の際に、商品を引き渡す前に代金を受け取る場合は「前受金」を使用します。

前払金は資産でしたが、前受金は負債です。
(先にお金だけ受け取っていて、後で商品を引き渡さなければいけない義務が発生しているので負債となります)

よって、前受金は負債の科目なので、増加したら貸方減少したら借方に計上します。

前受金の増加
(借方)・・・ /(貸方) 前受金 ×××

前受金の減少
(借方)前受金××× /(貸方) ・・・




例題26-3 得意先より、40万円の商品の発注をうけ、現金40万円を先に受け取った。(商品はまだ引き渡していない)
例題26-4 得意先に40万円の商品を引き渡した。代金は先に受け取っている。


例題26-3 (借方)現金40 /(貸方)  前受金 40
例題26-4 (借方)前受金 40 /(貸方)売上 40



例題26-3について、商品の売り上げが発生したが、先にお金だけを受け取っており、商品の引き渡しをしてません
よって、現金は40万円増加しますが、売上は計上できません売上の代わりに「前受金」を計上することになります。

仕訳を切る前のBS (現金を100万円持っていると仮定)
第26回11


例題26-3の仕訳を切った後のBS
第26回12


現金40万円の増加とともに、負債として前受金40万円が増加しています。
ちなみにPLへの影響はありません。

そして例題26-4で商品を引き渡したことで売上を計上することができます
40万円の売上について、代金は先に受け取って前受金として計上しているので、その前受金を減少させます。

例題26-4の仕訳を切った後のBS,PL
第26回13

第26回14
商品を引き渡したことにより、売上が計上されました。




練習問題26-3 得意先より、80万円の商品の発注をうけたが、その内50万円を手付金として現金で受け取った。(商品はまだ引き渡していない)
練習問題26-4 得意先に80万円の商品を引き渡した。代金のうち50万円は先に手付金として受け取っていた50万円を充当した。残額は掛けとした。


例題26-3 (借方)現金50      /(貸方)  前受金 50
例題26-4 (借方)前受金 50 /(貸方)売上 80
売掛金30 /



前払金の練習問題26-1、2と同様の問題ですので、解説は省略します。
以下、本問のBS,PLです。


仕訳を切る前のBS(現金が100万円あると仮定)
第26回15

練習問題26-3の仕訳を切った後のBS
第26回16

練習問題26-3ではPLへの影響はありません。


練習問題26-4の仕訳を切った後のBS、PL
第26回17

商品80万円を引き渡したことにより、前受金50万円が減少し売掛金30万円が増加しました。
第26回18

商品を引き渡したため、売上が計上されました。


前払金と前受金についての解説は以上です。

今回の要点は以下の通りです。

・商品の引き渡し前に、お金の受け渡しをする場合、前払金・前受金という科目を使う。
・仕入の際にお金を前払いしたら「前払金」で計上する。仕入は、商品を引き渡されたら計上する。
・売上の際にお金を事前に受け取ったら、「前受金」で計上する。売上は商品を引き渡したら計上する。


次回は「仮払金と仮受金」を解説します。

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