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【第24回】その他仕訳(4)「税金」

じっくり簿記 3級
【第24回】その他仕訳(4)「税金」




こんにちは。たいちろうです。

今回の講座は、「その他仕訳(4)」ですが、「その他仕訳」は(9)まであります。(予定)
その他仕訳が終わったら、簿記の実際の「帳簿」の記帳方法、そして最後に「決算」を学習して、簿記3級講座は修了となります。


今回は「税金」の処理について解説いたします。

一口に税金と言っても様々な種類があります。
簿記検定で出題されるものとしては以下のようなものがあります。

①不動産を所有することでかかる「固定資産税
②契約書等を作成する際にかかる「印紙税
③稼いだお金に対してかかる「所得税」(国に治める税金)
④稼いだお金に対してかかる「住民税」(地方自治体に治める税金)

などがあります。(これ以外にも様々な税が存在します)

しかし、簿記検定において重要なのは、これらの税金が「費用になる」か「費用にならない」かを知っておくことです。

費用になる税金
税金が「費用になる」というのは、すなわち、今まで学習してきた仕入や減価償却費などのように、PLの費用となるということです。

例えば、先述の①固定資産税 と ②印紙税費用になる税金です。

これらの税金が発生した場合、「租税公課(そぜいこうか)」という費用の科目で計上します。

費用となる税金が発生した場合の仕訳は以下の通りです。

(費用となる)税金の支払
(借方)租税公課 ×× /(貸方) ・・・





例題24-1 固定資産税として30万円を当座預金口座から支払った。

例題24-1 解答 (借方) 租税公課 30 /(貸方) 当座預金 30


仕訳自体は難しくないと思います。
「費用になる」の意味を説明するために、本問のBS,PLを作成します。

例えば、例題24-1の仕訳を切る前のBS,PLが以下のようになっていたとします。
仕訳を切る前のBS
第24回1


仕訳を切る前のPL
第24回2


そこで、固定資産税30万円を当座預金から支払ったという仕訳を追加すると以下のようになります。
仕訳を切った後のBS
第24回3


仕訳を切った後のPL
第24回4


このように、仕訳を切る前は利益は50万円であったのが、租税公課という費用が入ったため利益は20万円に減少しています。

このように、「費用を計上する」ということは、利益の金額を減少させることにつながります。

費用にならない税金
一方で、「費用にならない税金」というのは、その名の通りPLの費用の部に入りません

先述の例では③所得税 と ④住民税がこれに該当します。
仕訳としては以下のようになります。

費用とならない税金の支払
(借方)資本金 ×× /(貸方) ・・・


費用ではなく、資本金のマイナスとして計上します。

ちなみに、第21回(資本金)の講座で解説した通り、資本金の減少の場合は資本金の代わりに「引出金」で処理することもありえます。問題分の指示に従って使い分けてください。


例題24-2 所得税30万円を当座預金口座から支払った。
例題24-2 解答 (借方) 資本金 30 /(貸方) 当座預金 30


例題24-1と同様、仕訳自体は難しくないので、「費用にならない」の意味を説明するために、仮のBS,PLを作成します。

仕訳を切る前のBS
第24回5

仕訳を切る前のPL
第24回6


所得税30万円を当座預金から支払ったという仕訳を追加すると以下のようになります。

仕訳を切った後のBS
第24回7


仕訳を切った後のPL
第24回8


BSの「資本金」が減少しています。
一方で、PLの費用にならないため利益には影響がありません

例題24-1と例題24-2のPLを見比べるとわかりますが、支払った税金が費用になるかならないかで、利益の金額が変わってきます


事業と関係ない税金
固定資産税などは費用(租税公課)として計上する、と説明しましたが、それはあくまで事業を営む上で必要な部分だけです。

事業とは関係ない部分の税金を支払った場合は、費用(租税公課)ではなく、資本金のマイナス(または引出金)として計上します。(所得税の処理と同じです)


練習問題24-1 建物の固定資産税50万円を現金で支払った。この建物のうち、70%は事業用として使用しているが、30%は自宅として使用している。


練習問題24-1 解答 (借方) 租税公課 35 /(貸方) 現金 50
資本金  15/



固定資産税は費用になる税金なので、支払った金額を租税公課として計上することになります。
しかし本問では、固定資産税を払う原因となっている建物について、事業用としての部分とプライベートな部分(自宅)に分かれています

この場合、費用として計上できるのは事業として使用できる部分(50万円×70%=35万円)のみとなります。
自宅部分の固定資産税15万円は、事業として必要な費用とは認められません。

つまり、(第21回(資本金)の講座で解説した)事業用の口座のお金を私的な用途で使ったということで、資本金のマイナスとして計上します。

以上で税金の仕訳の解説を終わります。

今回の要点は以下の通りです。

・税金には「費用になる税金(固定資産税、印紙税等)」と「費用にならない税金(所得税、住民税等)」がある
・費用になる税金の仕訳は 
(借方)租税公課 ×× /(貸方) ・・・

・費用にならない税金の仕訳は
(借方)資本金(または引出金) ×× /(貸方) ・・・



次回以降、現金のやりとりに関するその他の科目(「前払金」「前受金」「未収金」「未払金」など)を解説いたします。

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