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【第10回】商品売買(2) 「値引、返品」

じっくり簿記 3級
【第10回】 商品売買(2) 「値引、返品」



こんにちは、たいちろうです。

前回、商品売買の基本である、「売上と仕入」および、商品売買の代金の後払いである「売掛金と買掛金」の仕訳について説明しました。

今回は、商品を売買する際に代金の値引きや商品の返品が発生した場合の仕訳について説明いたします。


値引と返品の処理
仕入れた(or 売った)商品に汚れや傷があった場合に代金をまけてもらうことを値引といいます。
 仕入の場合の値引を「仕入値引」、売上の場合の値引きを「売上値引」といいます。

 また、品違いなどで、仕入れた(売った)商品を返品する(される)ことを、仕入れの場合は「仕入戻し」,売上の場合を「売上戻り」といいます。

値引と返品は仕訳としては同じものになります。
また、これらは取引時の仕訳と(借方と貸方が)逆の仕訳になります。


例題10-1 掛けで仕入れた商品10万円について、一部に傷があったため、2万円の値引きを受けた。
例題10-2 掛けで仕入れた商品10万円について、2万円相当分につき品違いであったため、仕入先に返品した。



例題10-1 解答 (借方) 買掛金 2 /(貸方) 仕入 2 (単位:万円)
例題10-2 解答 (借方) 買掛金 2 /(貸方) 仕入 2 (単位:万円)



仕入値引きおよび返品の仕訳は、仕入の仕訳の逆仕訳となります。

すなわち、この例題10-1,10-2の場合、「掛けで仕入れた商品10万円」とあるため、仕入れの際の仕訳は次のようになっているはずです。

(借方) 仕入 10 / (貸方) 買掛金 10        (単位:万円)

そして、この仕訳の貸借(借方と貸方のこと。「たいしゃく」と読む)が逆の仕訳が解答の仕訳となります。

よって、このうち2万円が値引きor返品された場合の仕訳は

(借方) 買掛金 2 / (貸方) 仕入 2        (単位:万円)

となります。

例題10-1(もしくは10-2)の解答の仕訳を反映させる前のPL



例題10-1(もしくは10-2)の解答の仕訳を反映させる前のBS



10万円の商品を掛けで仕入れている状況がPL、BSに表示されています。
ここに、解答の仕訳を反映させると以下のようになります。

例題10-1(もしくは10-2)の解答の仕訳を反映させた後のPL



例題10-1(もしくは10-2)の解答の仕訳を反映させた後のBS



仕入と買掛金が2万円分、逆仕訳が切られたことにより、減少しています。

ちなみに、値引と返品は仕訳は同じですが、値引きは売買の代金が減るだけで商品の受け渡しは行われていますが、返品は商品自体が返品されています。

この違いは後の講座、「仕入帳」や「売上帳」、「商品有高帳」などにおいて影響が出てきます。詳細は後の講座で解説しますので、今回は値引きと返品は仕訳が同じであることだけを覚えてください。



練習問題10-1 掛けで売り上げた商品15万円について、一部に傷があったため、3万円の値引きをした。
練習問題10-2 掛けで売り上げた商品15万円について、3万円相当分につき品違いであったため、返品を受けた




練習問題10-1 解答 (借方) 売上 3 /(貸方) 売掛金 3 (単位:万円)
練習問題10-2 解答 (借方) 売上 3 /(貸方) 売掛金 3 (単位:万円)



売上も、仕入と同様に、売上げたときの仕訳の逆の仕訳を入れることが値引きや返品の処理となります。
「掛けで売り上げた」とあるので、売上の時の仕分けは、

(借方)売掛金 15 / (貸方) 売上 15

となっているはずです。よって、この逆の仕訳が売上の値引きと返品の仕訳になります。

練習問題10-1(もしくは2)の解答の仕訳を反映させる前のPL



練習問題10-1(もしくは2)の解答の仕訳を反映させる前のBS



練習問題10-1(もしくは10-2)の解答の仕訳を反映させた後のPL


練習問題10-1(もしくは10-2)の解答の仕訳を反映させた後のBS



売上値引き(もしくは返品)3万円分につき、逆仕訳が切られることで、売上、売掛金が減少して12万円になりました。


参考までに、例題10-1と練習問題10-1の取引のPLとBSをそれぞれ合算すると以下のようになります。

PL




値引き後の売上12万円-値引き後の仕入8万円=利益4万円となります。


BS
a,



値引き後の売掛金12万円と、値引き後の買掛金8万円が残っていることがわかります。

この後、それぞれ、売掛金12万円を現金等で回収し、買掛金8万円を支払うことで、最終的に、現金(等)4万円がBSに残ることになります。(現金「等」と書いたのは当座預金や普通預金で回収することもあるためです) 


少し短めですが、今回の講座は以上です。
今回覚えていただきたいのは

・値引や返品は売買した時と逆の仕訳

という点です。シンプルなので暗記する程でもありませんが、それゆえ以外と忘れがちな処理です。

次回、商品を売買する際に必要な、商品の運送料や保険料、手数料などの「諸掛(しょかかり)」の処理を解説します。
次回はかなり長くなってしまうと思われますので、今回の短さはその前の小休止と思って頂ければと思います。

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