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【第40回】帳簿(10)「買掛金元帳」「売掛金元帳」

じっくり簿記 3級
【第40回】 帳簿(10)「買掛金元帳」「売掛金元帳」




こんにちは、たいちろうです。

今回は、「買掛金元帳」と「売掛金元帳」を説明いたします。
それぞれ、買掛金、売掛金を管理する帳簿で、どちらも補助簿です。

ちなみに、「買掛金元帳」のことを「仕入先元帳」、「売掛金元帳」のことを「得意先元帳」と呼ぶこともあります。

買掛金元帳のフォーマット
第40回1


売掛金元帳のフォーマット
第40回2


フォーマットを見てわかるように、基本的には商品有高帳や小口現金出納帳のように、前月からの繰り越しを「前月繰越」として記帳し、その後、当月の取引を記帳、最後に、月末の残高を「次月繰越」とする形になっています。

留意点としては、

・買掛金元帳、売掛金元帳は取引先ごとに作成する
・「借/貸」の欄には、買掛金元帳には「貸」、売掛金元帳には「借」を記帳する

という点です。

「取引先ごとに作成する」というのは、A商店とB商店の2つに対して買掛金を持っていたら、それぞれ、別の買掛金元帳を作成する、ということです。

また、「借/貸」の欄は、当座預金出納帳にもあったように、残高が借方の残高なのか、貸方の残高なのかを示すための欄です。(下記、参考として当座預金出納帳)

第40回3


当座預金は資産なので、基本的には借方の残高になります。
ただ、当座借越という、残高がマイナス(つまり貸方の残高)になる場合もあるため、「借/貸」の欄を作り、借方の残高なのか、貸方の残高なのかがわかるようになっています。

しかし、買掛金は負債であるため必ず貸方の残高になるし、売掛金は資産であるため必ず借方の残高になります。

よって、「借/貸」の欄は買掛金元帳では必ず「貸」売掛金元帳では必ず「借」を記帳することになります。


例題40-1 下記の取引について、買掛金元帳に記帳しなさい。(当月は4月とする)
なお、A商店に対する買掛金は、前月からの繰り越しが80,000円ある。

4月2日 A商店から、商品60,000円を掛けで仕入れた。
4月5日 A商店から、商品90,000円を掛けで仕入れた。
4月27日A商店に対する買掛金60,000円を現金で支払った。


例題40-1 解答


第40回4


まず、本問はA商店との取引であるため、買掛金元帳にも「A商店に対する買掛金の元帳」であることがわかるように、元帳の先頭に「A商店」と記帳します。

第40回5


買掛金は負債の科目なので、増加したら貸方、減少したら借方に記入するものです。

第40回6


買掛金元帳でも同様に、増加した場合は「貸方」の欄、減少した場合は「借方」の欄に金額を記帳してください。

前期繰越により、80,000増加したと考え、貸方に80,000を記帳します。

第40回7


各々の取引による増減を記帳します。

第40回8


月末時点の残高は次月への繰り越しとなるため、摘要に「次月繰越」、借方にその金額を記帳します。

第40回9



最後に、借方と貸方の合計額を計算して記帳し、金額が一致していることを確かめ、二重線を引いて帳簿を締め切ります。

第40回10


「借/貸」の行に、すべて「貸」と記帳するのを忘れないようにしてください。



練習問題40-1 下記の取引について、売掛金元帳に記帳しなさい。(当月は4月とする)
なお、A商店に対する売掛金は、前月からの繰り越しが50,000円ある。

4月2日 B商店に、商品90,000円を掛けで売り上げた。
4月5日 B商店に、商品30,000円を掛けで売り上げた。
4月27日B商店に対する売掛金50,000円を現金で回収した。
4月29日B商店に対する売掛金90,000円を現金で回収した。



練習問題40-1解答


第40回11


買掛金元帳の作成方法と同じであるため、解説は省略いたします。

以上、買掛金元帳と売掛金元帳の説明でした。

帳簿の記帳のパターンも慣れてきて、初見の帳簿でもなんとなく記帳方法が推測できるようになってきている方も多いと思います。

もし試験本番で記帳方法を忘れたとしても、なんとなくでも記入すれば意外と点数につながるので、諦めずに手を動かしてみてください。

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【第39回】帳簿(9)「仕入帳」「売上帳」

じっくり簿記 3級
【第39回】 帳簿(9)「仕入帳」「売上帳」





こんにちは、たいちろうです。

そろそろ帳簿も後半戦に入ってきました。

これを乗り切れば、最終章「決算手続」ですので、帳簿の単調さに挫けないよう、がんばってください。

今回は、「仕入帳」と「売上帳」を説明いたします。

仕入帳は仕入に関する取引を記帳する帳簿、売上帳は売上に関する取引を記帳する帳簿で、どちらも補助簿です。

仕入帳のフォーマット
第39回1


売上帳のフォーマット
第39回2


見てのとおり、シンプルな帳簿です。例題を通じて解説します。


例題39-1 以下の取引について 仕訳帳に記帳しなさい。(当月は4月である)

4月2日 A商店より単価100円の商品Xを20個、掛けで仕入れた。
4月10日 B商店より単価100円の商品Xを30個、単価150円の商品Yを10個、現金払いにて仕入れた。
4月15日 A商店より、4月2日に仕入れた商品全部について1個あたり5円の値引きを受けた。(掛けを減少させる)
4月20日B商店から4月10日に仕入れた商品Xについて、5個返品を行った。(現金で返金された)



例題39-1 解答

第39回3



仕入帳(および売上帳)で書かなければならないことは、

・日付
・取引先
・代金決済の方法
・仕入れた(売り上げた)商品の名前
・個数
・単価
・合計金額

です。
どれも問題文に明記されていることなので、問題文の内容をそのまま解答用紙に書き込むだけです。

例えば4月2日の取引について、必要な事項を記帳すると以下のようになります。
特に難しい点はないとおもいます。(「内訳」については後述します)

第39回4


4月10日の取引について、記帳すると以下のようになります。


第39回5


4月2日の取引とは違い、商品Xと商品Yの2種類を仕入れています。
そのため、それぞれの合計額をいったん「内訳」の欄に記帳し、その合計額を「金額」に記帳します。


4月15日の値引きおよび4月20日の返品についても、問題文の情報をそのまま記帳するだけです。
(値引き・返品によるマイナスは赤字で記帳しますが、簿記の検定試験の場では黒字で書き込みます)

第39回6


最後に、月末の日付で

・「総仕入高」:仕入の合計額
・「仕入戻し値引き高」:仕入戻しと値引きの合計額
・「純仕入高」:「総仕入高」から 「仕入戻し値引き高」を引いた額

を記入して帳簿を締め切ります。

第39回7



練習問題39-1以下の取引について 売上帳に記帳しなさい。(当月は4月である)

4月3日 C商店に商品X20個(@120円)を、掛けで売上げた。
4月11日 D商店に商品Xを30個(@140円)、商品Y10個(@200円)、現金払いにて売上げた。
4月16日 C商店に、4月3日に売上げた商品全部について1個あたり10円の値引きを行った。(掛けを減少させる)
4月21日D商店に4月11日に売上げた商品Xについて、5個返品を受けた。(現金で返金した)



例題39-1 解答

第39回8


作成方法は仕入帳と同じなので、解説は省略いたします。

仕入帳と売上帳の説明は以上です。

要点としては、仕入帳および売上帳には以下のことを記入する、ということです。

・日付
・取引先
・代金決済の方法
・仕入れた(売り上げた)商品の名前
・個数
・単価
・合計金額

次回は、買掛金・売掛金を管理する、「買掛金元帳」・「売掛金元帳」を説明いたします。

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【第38回】帳簿(8)「小口現金出納帳」

じっくり簿記 3級
【第38回】 帳簿(8)「小口現金出納帳」



こんにちは、たいちろうです。

今回は第8回で学習した、「小口現金」を管理する、「小口現金出納帳」を説明します。

「小口現金」が何なのか、忘れてしまった方は、第8回 現金関連(4)「小口現金」を参照してください。

小口現金出納帳とは
小口現金出納帳(こぐちげんきんすいとうちょう)とは、小口現金の入金、出金、残高、現金の使い道などを記録する帳簿(補助簿)です。

具体的には以下のような形式になっています。

第38回1


記帳方法については、例題を通じて解説します。



例題38-1 以下の事象について、小口現金出納帳に記帳しなさい。(当月は4月である)
なお、月初の時点で前月からの繰り越しが30万円ある。

4月2日 社員Aが立て替えた交通費について、Aに2万円を払い出した。
4月3日 部署で使用する机を購入するため、3万円を払い出した。(消耗品で計上)
4月4日 水道代、電気代で合わせて2万円を払い出した。
4月30日 経理部に今月の小口現金の明細を提出し、小口現金が30万円になるように、現金の補充を受けた。


例題38-1 解答

第38回2


まず、月初に前月からの繰り越しがあるので、一番最初の行に「前期繰越」を入れます。
初日(4月1日)に前月からの繰り越し30万円を受け入れたと仮定して、「受入」の欄に30万円を記入します。(同時に残高にも記入します)

第38回3

そして4月2日以降の出来事について、その内容を「摘要」に、支払った金額を「支払(支出)」の欄に記入していきます。

「摘要」の書き方に決まりはありません。読み手がわかるように書けば何でも大丈夫です。
また、それぞれの支払が起こったあとの小口現金の残高を「残高」欄に記帳するのを忘れないでください。

第38回4

また、「支払内訳」の欄についてですが、ここはよく使う科目を(使う人が各自で)設定します。

第38回5


解答例だと、「交通費」「消耗品」「水道光熱費」「雑費」を設定しています。
(検定試験のときは、問題文ですでに記載されていると思われます)

第38回6


そして、「支払」欄に金額を入れると同時に、もし「支払内訳」で設定した科目と同じものがあれば、その「支払内訳」にも同じ金額を入れます。
例えば 4月2日の交通費 は「支払」に20,000円を記入すると同時に、「支払内訳」にも記入します。

第38回7


当月の支出を全部記入したら、「支出」と「支出内訳」の列の合計を計算して記入します。

第38回8


今月の支出は合計で7万円、そして補給前の残高は23万円、と判明しました。

問題文には4月30日に「小口現金が30万円になるように、現金の補充を受けた」とあります。
すなわち、7万円を受け入れて、残高を30万にした、ということになります。

よって「受入」の欄に70,000円を記入します。
(摘要は「本日補給」でも「補給」でも、なんでも大丈夫です)

第38回9


最後に、月末の残高30万円を「次月繰越」と記載し、最後の行に太線(もしくは二重線)を引いて、今月の帳簿を締切ります。

第38回10


以上で今月の小口現金出納帳は締め切ったことになります。
仮に、来月の小口現金出納帳を記入するとしたら、当月と同じように、「前期繰越」から始めることになります。

第38回11


ちなみに、本問では月末(4月30日)に補充していましたが、これが翌月初(5月1日)に補充するパターンもあります。
その場合は5月1日に受入の記帳をすることになるので注意してください。

第38回12


さらに、本問では月単位で帳簿を作成していましたが、週単位で作成していることもあります。
(その場合は「前月繰越」や「次月繰越」ではなく、「前週繰越」と「次週繰越」となります)

以上、小口現金出納帳の解説でした。

要は、小口現金を受け入れた額、払い出した額を把握できようようにしている帳簿です。

以下の点に気を付けていれば、感覚的に記入できると思います。

・最初の行には、「摘要」に「前期繰越」、「受入」に前期から繰り越した金額を入れる
・「支払」に記入した金額と同額を、対応する「支払内訳」にも記入する
・合計行を作ること
・期末の残高を「次月繰越」として記入する


次回は仕入と売上を管理する、「仕入帳」「売上帳」を説明します。

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【第37回】帳簿(7)「商品有高帳 (補足 値引・返品があった場合)」

じっくり簿記 3級
【第37回】 帳簿(7)「商品有高帳 (補足 値引・返品があった場合)」



こんにちは、たいちろうです。

前回まで、商品有高帳の2つの記帳方法(先入先出法、移動平均法)について説明しました。

ところで、以前、商品を値引したり、返品した場合の仕訳について学習したことがありました。(第10回「値引、返品」)

以下、第10回の説明を再掲します。

仕入れた(or 売った)商品に汚れや傷があった場合に代金をまけてもらうことを値引といいます。
 仕入の場合の値引を「仕入値引」、売上の場合の値引きを「売上値引」といいます。

 また、品違いなどで、仕入れた(売った)商品を返品する(される)ことを、仕入れの場合は「仕入戻し」,売上の場合を「売上戻り」といいます。



商品について、値引きしたり、返品したりする、ということは、商品有高帳に記入する「数量」や「単価」、に影響を与えることになります。

今回は、値引・返品があった場合は、商品有高帳にどのように記帳すればよいかを解説します。

上記のとおり、「売上値引」、「売上戻り」、「仕入値引」、「仕入戻し」の4パターンがあるので、それぞれ分けて解説します。
(ただし「仕入値引」と「仕入戻し」は参考です)

売上値引
売上の値段については、そもそも商品有高帳には記載しません。
商品有高帳は在庫の管理の帳簿であって、売上の管理帳簿ではないからです。
よって、問題文に「売上値引を行った」とあっても、商品有高帳には何の影響もありません。(「何もしない」が正解です)

売上戻り
第35回および第36回の例題にて、売上戻りの記帳方法を説明しているため、詳細の説明は割愛いたします。

売上戻りの要点としては、
・売上戻りは商品が自社に返品されてくるため、在庫が増える。(⇒「受入」の増加、または「払出」のマイナス)
・受入単価 先入先出法の場合:払い出したときの単価の中で、後から仕入れた方の単価。(第35回参照)
・受入単価 移動平均法の場合:払い出したときの単価(第36回参照)


仕入値引(参考)
仕入値引は、値引きしてもらった分単価が小さくなるため、「受入」のマイナスとして記帳することになります。

ただし、これは試験に出るような重要なものではなく、覚える必要もないと思われます。


仕入戻し(参考)
仕入れた商品を、返品する取引であり、在庫を減少させます。
返品の場合、「払出」の欄に記載するか、「受入」のマイナスとして記載することになります。
この仕入戻しも重要性は低いので、覚える必要はありません。


短いですが、今回は以上となります。

今回の、「値引・返品があった場合」において、理解しておくべき重要なことは、

・「売上値引」は商品有高帳に影響しない。
・「売上戻り」は商品有高帳に影響する(受入の増加もしくは払出のマイナス)。


ということです。


簿記3級の試験において、帳簿の問題として、「帳簿に記入しなさい」、だけではなく、
「○○の取引について、どの帳簿に記入しなければならないか答えなさい(選択肢から選ぶ)」という問題もあります。

「売上値引の取引について、どの帳簿に記入しなければならないか答えなさい」のときに、
商品有高帳が選択肢にあっても、ひっかからないように気を付けて下さい。

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【第36回】帳簿(6)「商品有高帳 (移動平均法)」

じっくり簿記 3級
【第36回】 帳簿(6)「商品有高帳 (移動平均法)」



こんにちは、たいちろうです。

今回は、商品有高帳に記載するときの払出単価の計算方法である、「移動平均法」を解説いたします。

試験でも問われる部分であるので、前回学習した「先入先出法」との違いを理解して頂きたいと思います。

移動平均法とは
前回の「先入先出法」では、先に仕入れた商品から払い出されていくと考えて、払い出し単価を決定していました。

一方、「移動平均法」は、仕入を行うたびに在庫1個あたりの平均単価を計算するものです。

例えば、

[1]4月1日に、商品Aを100円で1個仕入れた。
[2]4月2日に、商品Aを120円で3個仕入れた。
[3]4月3日に商品Aを110円で1個仕入れた。

という場合、それぞれの日における平均単価は

4月1日 100円 [仕入単価100円のものしかないため]
4月2日 115円 [(100円×1個+120円×3個)÷4個=115円]
4月3日 114円 [(100円×1個+120円×3個+110円×1個)÷5個=114円]


となります。


例題36-1 以下の取引について、商品有高帳を埋めなさい。(当月は4月である)
なお、商品Aについて前期からの繰り越し分が1個120円で2個ある。

[1]4月1日に、商品Aを100円で2個仕入れた。
[2] 4月2日に商品Aを1個あたり200円で2個売り上げた。
[3]4月3日に商品Aを130円で3個仕入れた。
[4]4月4日に商品Aを1個あたり220円で3個売り上げた


(参考:商品有高帳フォーマット)
第36回1



例題36-1 解答

第36回2


4月1日の行(前期繰越)
・まず、前月から残っている在庫を「前月繰越」として「受入」の「数量」「単価」「金額」に記帳します。
(「金額」は数量×単価、つまり 2個×@120円=240円 となります)
「残高」も「受入」と同じになります。

第36回3



[1]4月1日の行(仕入)
・100円で2個仕入れた、とあるので「受入」にその旨を記帳します。

・「残高」の「数量」には、前期繰越の2個+[1]4月1日の仕入の2個で、併せて「4」と記帳します。

・「残高」の「単価」は下記のように前期繰越と[1]4月1日の仕入分の平均単価を計算して記帳します。

(120円×2個+100円×2個)÷4個=110円

この110円が移動平均法による払出単価となります。
商品が払い出されたら、この単価を使うことになります。
(ただし、新たに仕入れが起こったら、単価を計算し直す必要があります)

・「残高」の「金額」は@110円×4個=440円となります。

第36回4


[2]4月2日の行(売上)
・売上により2個払い出されたため、「払出」の欄の「数量」に「2」と記帳します。

・「払出」の「単価」は[1]4月1日の仕入を行った際に算定した平均単価、@110円を使用します。(これが移動平均法のポイントです)

ちなみに売上の単価(200円)は、商品有高帳には関係ない情報であり、記載しませんので引っかからないように留意して下さい。([4]も同様)

よって、「払出」の「金額」は、払出単価@110円×2個=220円となります。

・「残高」の「数量」には、4月1日時点での残高4個から払い出した2個を引いた個数、「2」と記帳します。

・「残高」の「単価」には[1]で計算した平均単価、@110円を入れます。
平均単価は、新たに仕入(受入)が起こるまでは、同じものを使い続けます。

第36回5


[3]4月3日の行(仕入)
・130円で3個仕入れた、とあるので「受入」の欄にその通りに記載します。

・「残高」の「数量」に、[2]4月2日における在庫数量である2個+今回仕入れた3個の、合計「5」を記帳します。

・「残高」の「単価」は、新たに仕入が発生したため、払出単価を計算し直す必要があります。
移動平均法は、仕入を行うつど、在庫1個あたりの平均単価を計算する方法なのです。
(払出単価が何度も動くので「移動」平均法と呼ばれます)

([2] 4月2日の残高:110円×2個 + [3]4月3日での仕入:130円×3個 )÷合計 5個 = @122円

となります。

今後払い出しが起こった場合は、従来の平均単価@110円ではなく、この@122円を払出単価として使用します。

・「残高」の「金額」は @122円×5個=610円 となります。

第36回6


[4]4月4日の行(売上)
・売上により3個払い出されたため、「払出」の欄の「数量」に「3」と記帳します。

・「払出」の「単価」は[3]4月3日の仕入を行った際に算定した、@122円を使用します。

売上の単価(220円)は、商品有高帳には関係ない情報であり、記載しません。

・「残高」の「数量」には、[3]4月3日時点での残高5個から、[4]で払い出した3個を引いた個数、「2」と記帳します。

・「残高」の「単価」は、直近の平均単価、@122円を記帳します。

・「残高」の「金額」は数量×単価、すなわち 2個×@122=244円となります。

第36回7


最後に、月末に残った在庫を「次月繰越」として「払出」に記帳します。
また、数量と金額について、「受入」の合計と「払出」の合計が一致しているか、合計行を作って確かめます。

第36回8


当月(4月)の「次月繰越」は、翌月(5月)の「前月繰越」に転記することになります。

第36回9


ちなみに、本問では扱っていませんが、返品が起こった場合は、その商品を払い出したときの平均単価で「受入」に記帳するだけです。
(例 もし[4]4月4日の売上分が返品されたら、受入欄には@122の単価で記載する)

以上で、商品有高帳(移動平均法)の解説を終わります。

先入先出法の記帳方法との違いとして、

・移動平均法は仕入が起こるたびに払出単価を計算する。

という点を理解していれば、難しい論点ではありません。

次回は、商品の仕入・売上について、値引や返品が起こった場合、商品有高帳にどのように記載するかを解説いたします。

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