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【第35回】帳簿(5)「商品有高帳 (先入先出法 その2)」

じっくり簿記 3級
【第35回】 帳簿(5)「商品有高帳 (先入先出法 その2)」



こんにちは、たいちろうです。

前回は、商品有高帳の先入先出法について、その概念(先に入ったものから先に払い出すという流れ)を説明しました。

今回は実際に商品有高帳への記帳をしていこうと思います。

問題を解きながら学習したほうがわかりやすいため、解説を見て記帳方法を理解してください。


例題35-1以下の取引について、商品有高帳を埋めなさい。(当月は4月である)
なお、商品Aについて前月からの繰り越し分が1個120円で2個ある。

[1]4月1日に、商品Aを100円で2個仕入れた。
[2] 4月2日に商品Aを1個あたり200円で3個売り上げた。
[3]4月3日に商品Aが1個返品されてきた。(4月2日の売上分)



(参考:商品有高帳フォーマット)
第35回1



例題35-1 解答


第35回2


4月1日の行(前月繰越)
・まず、前月から残っている在庫を「前月繰越」として「受入」の「数量」「単価」「金額」に記帳します。
(「金額」は数量×単価、つまり 2個×@120円=240円 となります)

「残高」も「受入」と同じになります。

第35回3


[1]4月1日の行(仕入)
・100円で2個仕入れた、とあるので「受入」にその旨を記帳します。

・「残高」は前月繰越の@120円×2個および、[1]4月1日に仕入れた@100円×2個をそれぞれ別の行に記入します。
先に仕入れた方(前月繰越の分)を上、後に仕入れた方([1]4月1日仕入分)を下にします。
第35回4


[2]4月2日の行(売上)
・売上により3個払い出されたため、在庫の中で先に仕入れたものから払い出ししていきます。
つまり、先に仕入れた分(前月繰越分@120円)から2個、その次に仕入れた分([1]4月1日仕入分@100円)から1個を払い出します。

ちなみに売上の単価(200円)は、商品有高帳には関係ない情報であり、記載しませんので引っかからないように留意して下さい。

・「残高」の欄には、残った在庫([1]4月1日仕入分@100円×1個)を記帳します。

第35回5

[3]4月3日の行(売上戻り)
・[2]4月2日に売上げた商品が1個返品されたため、仕入れた時と同様に「受入」の欄に記帳します。
(払出の欄に、赤字でマイナスの個数を記帳することもあります。問題文の指示に従ってください)

返品のときは、払い出したとき([2]4月2日)の在庫の中で、後から仕入れた方が返品されてきたと考えます。

[2]4月2日の払い出しは、前月から繰り越した2個(@120円)と、4月1日に仕入れた1個(@100円)で構成されています。

よって、後から仕入れた方、つまり4月1日の仕入分(@100円)が返品されてきたと考えます。

よって「受入」の「単価」は「100」となります。
第35回6


次月繰越
・月中の取引をすべて記入したら、最後の取引日の残高を、「次月繰越」として「払出」の欄に転記してください。

また、「受入」/「払出」の「数量」と「金額」を合計した行を作り、「受入」と「払出」の数量・金額が一致していることを確かめます。

そして、合計行の下に二重線を引いて、今月の帳簿を「締め切った」こと(これ以上記帳しないこと、これで今月の帳簿が完成していること)を示します。

第35回7


ちなみに、当月(4月)の「次月繰越」は、翌月(5月)の「前月繰越」に転記することになります。

第35回8



<参考:商品在高帳の記入方法>
先入先出法においては、在庫が入ってきた順番がわかるように、在庫の仕入ごとに行を分けて記入します。
その記帳方法について、本稿では下記(黄色部分)のように記載しました。

記帳例 A
第35回9


しかし、黄色の部分について、上記の例とは違う記帳の仕方もあります。

記帳例 B
第35回10


記帳例 Aでは、4月1日の仕入を記帳する際に、前期繰越の単価@120円の在庫についてもあらためて記帳しています。

記載例 Bでは、前期繰越の在庫を省略して、4月1日の仕入のみを記帳しています。

検定試験の場で、もし与えられた解答用紙のマスが足りない、という場合はこのような記載を求められている可能性もあります。




先入先出法による、商品有高帳の記帳は以上となります。

・前月から引き継いだ残高を「前月繰越」として「受入」に記帳する。
・先に仕入れたものから先に払い出される。
・単価が違うものは、行を分けて記入する。(先に仕入れたものが上、後に仕入れたものが下)
・月末の残高を「次月繰越」として「払出」に記帳する


ということを理解していれば、問題文の指示通りに記帳していくだけで完成します。



次回は、もう一つの記帳方法、「移動平均法」により商品有高帳の記帳方法を解説いたします。


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【第34回】帳簿(4)「商品有高帳 (先入先出法)」

じっくり簿記 3級
【第34回】 帳簿(4)「商品有高帳 (先入先出法)」



こんにちは、たいちろうです。

そろそろ帳簿に飽きてきた頃でしょうか。
帳簿は一見どれも似たようなものなので、学習のモチベーションも上がらないかもしれませんが、よく試験に出題される論点なので学習を飛ばすことはおすすめしません。

今回学習する「商品有高帳」は、特に出題可能性の高いものであるので、しっかり覚えて得点につなげて頂ければと思います。

商品有高帳とは
商品有高帳とはその名の通り、商品の在庫の数を把握するためにつける帳簿(補助簿)です。

どんな種類の商品を受け入れたのか、払い出したのかを、その数量、金額などを記入します。
下記が商品有高帳のフォーマットです。
第34回1


これも、他の帳簿と同様に、先頭の行に書いてあるものを見ればどんなように使えるかは想像できると思います。

日付⇒日付を記入
摘要⇒「売上」or 「仕入」を記入
受入/支払⇒商品が増えたときは「受入」に、減ったときは「支払」に、増減した数量、単価、金額を記入
残高⇒受入/支払があったとき、その後の残高について、数量、単価、金額を記入

実際に問題を解いてみれば、使い方はすぐに理解できると思います。

ただ、例題の前に1点だけ理解しておく必要のあることがあります。
それは「払出単価」についてです。

払出単価について
商品有高帳に商品の増減を記入していく際に気をつけなければならないのは、「払出単価」の計算です。

商品の仕入を行うとき、仕入の相手先によって仕入の価格が違ったり、また、同じ相手先であっても、仕入れるタイミングによって価格が違う場合があります。

同じ商品なのに、一つ一つの商品の仕入の単価が違う場合、商品が払い出されたとき、払い出された商品の「単価」(払出単価)を何円にすればよいかという問題があります。

例えば、

[1]4月1日に、商品Aを100円で1個仕入れた。
[2]4月2日に、商品Aを120円で1個仕入れた。
[3]4月3日に商品Aが1個売れた(売値150円)。

この場合、売上は150円であることは間違いありません。
しかし、売上の原価(つまり払出単価)は何円になるでしょうか

「100円」でしょうか、「120円」でしょうか。
それとも、二つの平均をとって110円でしょうか。

この払出単価を決定するための方法が2種類あります。
先入先出(さきいれさきだし)法」と「移動平均法」です。

先入先出法
先入先出法とは、先に仕入れた商品から先に払い出されていくと仮定して、払い出し単価を決める方法です。

例えば、

[1]4月1日に、商品Aを100円で1個仕入れた。
[2]4月2日に、商品Aを120円で1個仕入れた。
[3]4月3日に商品Aが1個売れた(売値150円)。
という場合、[3]で払い出された商品Aは、先(4月1日)に100円で仕入れたものであると考え、払出単価は 100円となります。

4月2日に120円で仕入れた商品Aは次に払い出されたときに出ていく、と考えます。



例題34-1 商品Aについて、下記の通り仕入を行った。
①および②の場合、先入先出法による払出単価は何円となるか。

<仕入状況>
4月1日に@100円で3個
4月2日に@120円で2個
4月3日に@110円で4個
4月4日に@150円で1個

<売上状況>
(1)4月5日に4個を売り上げた。
(2)さらに、4月6日に3個を売り上げた。


例題34-1 解答 (1)3個は@100円、1個は@120円
(2)1個は@120円、2個は@110円



例題34-1の仕入を日付順に単価と個数を整理すると以下のようになります。(4月4日時点)
第34回2



まず(1)にて、4個を売上げたことで、4個の商品が払い出されます。
「先入先出法」、つまり、先に入ったものから先に払い出すという方法なので、まず一番先に仕入れた4月1日の分から出てきます。

第34回3


つまり、仕入単価100円のものが払い出されます。(払出単価100円)

しかし、(1)では4個払い出しているのに対して、4月1日に仕入れた商品は3個しかありません。
よって、残り1個は、次に若い日付の仕入れ、すなわち4月2日のものを払い出すことになります。

第34回4



よって、4個払い出した場合の払い出し単価は3個が100円、1個が120円となります。


(2)では、(1)の状態からさらに3個が払い出された場合を考えます。

図を見れば感覚的にわかると思います。(青い部分が(2)で払い出された商品です)
第34回5


よって、(1)の状態からさらに3個払い出した場合の単価は、1個が120円、2個が110円となります。

今回はここまでとします。

払出単価の説明だけで終わってしまいましたが、商品有高帳は払出単価さえ理解すれば、後は単純作業となります。

そのため、払出単価の計算方法だけはしっかり理解して頂きたいです。

今回の要点は以下の通りです。

・商品有高帳は、商品の在庫を管理する帳簿
・在庫が出ていくときの単価を決める方法として、「先入先出法」と「移動平均法」がある。
・「先入先出法」は、先に入庫したものから順に払い出されていくと考えて、払出単価を決める。


次回は「先入先出法」で実際に商品有高帳への記帳する方法を解説いたします。


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【第33回】帳簿(3)「現金出納帳と当座預金出納帳」

じっくり簿記 3級
【第33回】 帳簿(3)「現金出納帳と当座預金出納帳」




こんにちは、たいちろうです。

前々回および前回で「仕訳帳」と「総勘定元帳」を解説いたしました。
これらは、「主要簿」と呼ばれる重要な帳簿でした。

今後説明する帳簿は、「補助簿」と呼ばれ、特定の科目、特定の取引のみに関係してくる帳簿です。

今回は、補助簿のうち、「現金出納帳」および「当座預金出納帳」を解説いたします。

現金出納帳
現金出納(すいとう)帳とは、その名の通り、現金の出し入れを管理する帳簿です。

商売を行うにあたり、キャッシュの残高を把握しておくことは非常に重要です。
そこで、取引があるごとに現金の出し入れを記録し、その時点の残高がいくらあるかを把握するために、
現金出納帳という補助簿を作って管理します。

以下、現金出納帳のフォーマットです。

第33回1

非常にシンプルな帳簿であり、事例を一つ見れば、どのような使い方をするのかも理解できると思います。


練習問題 33-1 以下の取引について、それぞれ、現金出納帳に記帳しなさい。
ただし、前期からの繰り越しが50万円ある。(期首は平成26年4月1日である)


4月10日 A商店から 30万円分の商品を仕入れた。対価は現金で支払った。
4月15日 B商店に対して、40万円分を売り上げ、対価を現金で受け取った。
4月18日  株式会社Cから消耗品を10万円で購入した。対価は現金で支払った。
4月25日 B商店に対して、20万円分を売り上げ、対価を現金で受け取った。

例題31-1 解答

第33回2

基本的に、やるべきことは以下の通りです。

・前月末の残高(=当月初の残高)を「前月繰越」として「収入」の欄に記入する。
・各取引について日付と摘要を記入する。
・各取引について現金が増加したら「収入」の欄に金額を入れる、現金が減少したら「支出」の欄に金額を入れる。
・取引後の残高を各行ごとに計算して記入する。
・当月末の残高(=来月初の残高)を「時月繰越」として「支出」の欄に記入する。

また、最後に「収入」の合計と「支出」の合計が一致していることを確かめていますが(最後の行の2つの「110」)、
これが一致していなければ、どこかで記入もれがあるということなので注意してください。

当座預金出納帳
当座預金出納帳も、その名の通り当座預金の出し入れを管理する帳簿です。

当座預金出納帳と現金出納帳の記帳方法は、一部の点を除き、同じです。

第33回3



現金出納帳のフォーマットに「小切手番号」の欄と、「借/貸」という欄が追加されています。

また、「収入」「支出」の欄が、「預入」「引出」になっていますが、これは名前が違うだけで用途は同じです。

まず「小切手番号」について、小切手を受け取った、もしくは小切手を振り出した時にも当座預金を増減させます。
(詳細は第7回 現金関連(3)「当座借越」「当座預金」 を参照)


具体的には、簿記上は小切手を受け取ったら(銀行に換金しに行かなくても)当座預金を増加させることになります。

また、小切手を相手に渡した際にも簿記上は当座預金を減少させますが、実際の当座預金の残高が減少するのは、相手が小切手を銀行に持って行って換金した時になります。

すなわち、小切手を使うと、帳簿上の当座預金の残高と、銀行口座の当座預金残高が一致しなくなることがあるのです。

よって、小切手を使った取引は、「小切手番号」を記載し、帳簿と実際の口座残高が一致しない可能性があるということをわかるようにしておくのです。

一方、「借/貸」という欄ですが、当座預金は一時的に残高がマイナス(当座借越)になることがあります。(詳細は第7回 現金関連(3)「当座借越」「当座預金」 を参照)
プラスの残高の時は「を、マイナス残高(当座借越)の時は「を記入する、という使い方をします。



例題33-2 以下の取引について、それぞれ、当座預金出納帳に記帳しなさい。
ただし、前期からの繰り越しが100万円ある。(期首は平成26年4月1日である)


4月5日 A商店から 90万円分の商品を仕入れた。対価は当座預金から振り込んで支払った。
4月12日 B商店に対して、50万円分を売り上げ、対価を小切手で受け取った。(小切手番号「10」)
4月16日  株式会社Cから100万円分の商品を仕入れた対価は小切手を振出して支払った。(小切手番号「20」)
4月27日 B商店に対して、60万円分を売り上げ、対価は当座預金に振り込まれた。

例題33-2 解答

第33回4


基本的には現金出納帳の記帳方法と同じです。
以下の当座預金出納帳特有の点だけ注意してください。

・小切手を使った取引(4月12日と4月16日)には小切手番号を記入する。
・当座預金の残高がマイナスになったとき(4月16日)は、「借/貸」を「貸」にする。(
それ以外は「借」)

以上で、現金出納帳及び、当座預金出納帳の解説を終わります。

次回は商品の在庫数を管理する、「商品在高帳」を解説いたします。

帳簿の問題は、(総勘定元帳以外は)今回の現金出納帳や当座預金出納帳のように、なんとなく解けるようなものばかりですので、あまり覚えるために労力を割かなくても問題ないと思われます。

覚える努力をすべきは、最後に学習する「決算手続」ですので、覚える労力はそこで使ったほうがよいと思われます。


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【第32回】帳簿(2)「総勘定元帳」

じっくり簿記 3級
【第32回】 帳簿(2)「総勘定元帳」



こんにちは、たいちろうです。

前回、仕訳を記帳する「仕訳帳」を説明しました。

今回はもう一つの重要な帳簿、「総勘定元帳」を解説いたします。
この総勘定元帳は、かなり重要なものであるため、しっかりと理解して頂きたいと思います。

総勘定元帳とは
総勘定元帳を説明するためには、前回説明した仕訳帳から説明する必要があります。

仕訳帳は、その名の通り、仕訳を記帳するための帳簿でした。
つまり、仕訳帳には会社が行った取引(仕訳)がすべて記載されていることになります。

会社の規模が小さかったり、取引の回数が少ない場合であれば、仕訳帳を見れば会社の取引を把握し、その情報を経営の管理に役立てることが可能です。
(例 第31回の例題31-1の仕訳帳)

第32回1


取引が上記のものだけであれば、この仕訳帳から、売掛金と売上が10万円づつあることが把握できます。
そして、株式会社Aに対する売掛金の回収を忘れないように心がけたりすることも可能だと思います。

しかし、会社の規模が大きく、取引が1日に何百、何千、何万もある会社で、仕訳帳を見ても、何の科目にいくらの金額があるのかを把握して管理に役立てることは困難です。

下記の仕訳帳Aは、複数の取引を記帳した仕訳帳です。

仕訳帳A
第32回2


仕訳がたくさんあるため、この仕訳帳だけを見ても、どの科目にいくらの残高があるのか、すぐに把握することはできません。

なので、これらの仕訳を科目ごとに集約すれば見やすくなると考えられます。

ここで、仕訳帳を科目ごとに集約した「総勘定元帳を作成する必要性が出てきます。

下記のものが総勘定元帳のフォーマットです。
第32回3

この総勘定元帳は、BSやPLのように、真ん中を境界として、左側が借方のゾーン右側が貸方のゾーンに分かれています。

第32回4

上記のようにローマ字の「」のようにも見えることから、総勘定元帳は「T勘定」と呼ばれることもあります。

また、総勘定元帳は科目ごとに作成します。

つまり、

・売掛金の総勘定元帳
・買掛金の総勘定元帳
・売上の総勘定元帳

など、複数の総勘定元帳が作成されることになります。


総勘定元帳の作成(仕訳帳から総勘定元帳への転記)
ここで、先に挙げた仕訳帳Aから、売掛金の総勘定元帳を作成してみます。

仕訳帳Aの中の売掛金だけを抜き出して、総勘定元帳に書き写す(このことを「転記」といいます)という作業を行います。

その際に、仕訳帳の「元丁」の欄と、総勘定元帳の「仕丁」の欄を使って、転記したことがわかるようにします。

仕訳帳の「元丁」欄
第32回5

総勘定元帳の「仕丁」欄
第32回6


具体的には、仕訳帳と、総勘定元帳に帳簿の管用の番号をつけて、「元丁」欄と「仕丁」欄に、どの帳簿とつながるのか(どの帳簿から転記されてきたのか、転記したのか)がわかるようにします。

例えば、仕訳帳を、帳簿の管理番号「1」として、売掛金の総勘定元帳を管理番号「12」とします。
(番号に決まりはありません。担当者が使いやすいように番号をつけます)

また、総勘定元帳のタイトルに「売掛金」と記入します。

仕訳帳に管理番号「1」をつける
第32回7


売掛金の総勘定元帳であることがわかるよう、「売掛金」と記入すし、管理番号「12」をつける

第32回8



仕訳帳と、売掛金の総勘定元帳の番号が決まったら、仕訳帳の中の売掛金の情報総勘定元帳に転記します。

まず、8月2日の、売掛金20万円が借方に発生している仕訳(「株式会社Bに売上」)について、売掛金の総勘定元帳に転記(書き写し)します。

仕訳帳Aの8月2日の売掛金が20万円借方に発生した取引
第32回9


売掛金の総勘定元帳に転記

⇒売掛金が、20万円、借方に発生したということなので、総勘定元帳の借方のゾーンの

・日付の欄に「8月2日」
・摘要の欄に「株式会社Bに売上」
・借方※の欄に「20(万円)」

を記入します。
※総勘定元帳の「借方」「貸方」の欄は金額を入れる欄です。
第32回18



そして、仕訳帳には、総勘定元帳に転記したことがわかるように、「元丁」の欄に「12」(売掛金の総勘定元帳の番号)を記入します。

第32回11



一方、総勘定元帳にも、「1」の仕訳帳から転記されてきたことがわかるように、「仕丁」欄に「1」と記入します。

第32回12

この「元丁」「仕丁」に転記先、転記元の帳簿の番号を書くことで、情報をたどれるようになります。

この例では仕訳帳は1ページだけでしたが、取引量が多く、仕訳帳が数百ページにもなったときなどはこの番号がないと、仕訳を探すことが大変な手間がかかります

例)売掛金の総勘定元帳を見て、とある売掛金が回収されていないことがわかったとき、その売掛金が発生したときの仕訳を、仕訳帳から探そうとする場合。

「仕丁」に仕訳帳の番号が書いてないと、すべての仕訳帳(数百ページ)をめくって、探さなければならない
「仕丁」に仕訳帳の番号が書いてあれば、その番号の仕訳帳を見れば見たい仕訳がすぐ探せる
(例えば詳細を見たい売掛金の行の「仕丁」に「57」と書いてあれば、「57」の仕訳帳を見れば、仕訳が見れる)


これで一連の転記の作業が終わりました。

あとは、仕訳帳Aの売掛金の科目が発生している取引すべてについて、同様に総勘定元帳に転記していきます。

全て転記した総勘定元帳
第32回14

(参考:転記元の仕訳帳A)
第32回13



ちなみに、売掛金が回収された時( 現金 ××/ 売掛金 ×× の仕訳のとき)は、総勘定元帳の貸方ゾーンに記入します。

仕訳帳A(売掛金の回収の仕訳を追加)
第32回15

総勘定元帳の貸方ゾーンに転記
第32回16

こうすることにより、売掛金の総勘定元帳を見れば、どの売掛金が未回収であるか、管理できるようになります。
第32回17


この例では、売掛金の総勘定元帳を作成しましたが、他の科目の総勘定元帳も作成することになります。


以上で総勘定元帳の解説を終わります。
いかがでしょうか。帳簿の図が多いので長い解説のように見えるかもしれませんが、覚えることは多くありません。

・仕訳帳の仕訳を科目ごとに集計するものが「総勘定元帳」(つまり総勘定元帳は科目ごとに作られる)
・仕訳帳から総勘定元帳に書き写すことを「転記」と呼ぶ
・仕訳の詳細(日付、摘要、金額)を転記する
・転記したら、仕訳帳の「元丁」欄に転記先の帳簿番号を記入し、総勘定元帳の「仕丁」欄に転記元の帳簿番号を記入する



帳簿の学習に関して、基本的には一度理解すれば、後はぶつけ本番であっても感覚的に解けるものが多いですが、総勘定元帳だけはしっかり理解していないと解けないように思われます。

総勘定元帳は、簿記2級以降(というより簿記全体で)も「T勘定」という呼ばれ方で、何度も使われることになります。

総勘定元帳への転記は非常に重要な概念なので、是非とも確実に理解して頂きたいと思います。


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