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【第29回】その他仕訳(9)「第25回~第28回の総括」

じっくり簿記 3級
【第29回】 その他仕訳(9)「第25回~第28回の総括」



こんにちは、たいちろうです。

今回は、その他仕訳の(5)~(8)(第25回~第28回)までで解説した科目をおさらいしようと思います。
これらは、どれも似たような科目名で、使い方も似ているため、忘れやすい科目です。

しかし、いったんこれらの科目の使い方を覚えてしまえば、得点源にすることができます。

その他仕訳の(5)~(8)(第25回~第28回)で学習した科目は、以下の通りです。

1,未収金
2,未払金
3,前払金
4,前受金
5,仮払金
6,仮受金
7,立替金
8,預り金


すべてBSの科目であり、現金や預金の相手科目として仕訳が切られることが多いです。
これらの科目をすべて暗記するのは難しいので、その科目の名前から仕訳をイメージできるようになりましょう。

科目の名前から、その科目が資産なのか負債なのかを見極めれば、大体の仕訳はわかります。


1,未収金
⇒まだ受け取っていないお金
⇒後でお金を受け取れる権利、つまり売掛金のようなもの
⇒資産 

よって、資産である未収金は仕訳の借方にくるため、

未収金 100 / ××× 100

となります。
入金時は

現金 100 / 未収金 100


2,未払金
⇒まだ払っていないお金、つまり後で支払わなければならない義務
⇒負債

××× 100 / 未払金 100

支払時は

未払金 100 / 現金 100


3,前払金
⇒先にお金を支払った
⇒お金を支払ったときの仕訳は、貸方に現金(預金)
⇒相手科目として、借方に前払金

前払金 100 / 現金 100

後で、支払った目的のもの(例 商品の仕入)を受け取ったとき。

仕入 100/ 前払金 100


4,前受金
⇒先にお金を受け取った
⇒お金が入ってきたときの仕訳は、借方に現金(預金)
⇒相手科目として、貸方に前受金

現金 100/前受金 100

後で商品を引き渡したとき

前受金 100/ 売上 100


5,仮払金
⇒仮に支払ったお金
⇒お金を支払ったときの仕訳は、貸方に現金(預金)
⇒相手科目として、借方に仮払金

仮払金 100/現金 100

精算時(30円だけ返金され、残りは交通費だったことが判明)

現金 30 /仮払金 100
旅費交通費 70/



6,仮受金
⇒仮に受け取ったお金、つまり、何の目的かわからないがお金が入ってきたときに使う科目
⇒お金が入ってきたときの仕訳は、借方に現金(預金)
⇒相手科目として、貸方に仮受金

現金 100/ 仮受金 100


7,立替金
⇒お金を立て替えた
⇒後で返してもらえる
⇒資産

立替金 100/ 現金 100

立替金を返してもらったとき

現金 100/ 立替金 100


8,預り金
⇒他人のお金を預かった
⇒後で誰かに返さなければならない
⇒負債

現金100/預り金 100

預り金の支払時

預り金 100/現金 100



いかがでしょうか。

1~8を一通り読んでから、適当な科目の名前を見て、その仕訳を連想してみてください。
恐らく、暗記するよりは正解率が高いと思います。

一旦、すべての科目について連想して正解することができたのであれば、これらの科目についてはもう大丈夫だと思います。

あとは、試験本番直前にもう一度この連想を読み直して復習すれば、完璧です。

以上で、現金預金の受け渡しにかかわる仕訳は終わりとなります。

次回の「仕訳の修正」にて、その他の仕訳は最後となります。


次回以降は、簿記の仕訳を実際に書き込むための「帳簿」の使い方について一通り学習し、最後に「決算」を学習すれば、簿記3級についてのインプットは完了となります。

もう少しです!合格を目指してがんばりましょう!

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【第28回】その他仕訳(8)「立替金」「預り金」

じっくり簿記 3級
【第28回】 その他仕訳(8)「立替金」「預り金」




こんにちは、たいちろうです。

今回は、他人が払うべきお金を立て替えたときに計上する「立替金」と、他人のお金を預かったときに計上する「預り金」を解説します。

立替金
立替金は、その名称の通り、他人が払うべきお金を立て替えてあげたときに計上する科目です。

立替金は資産なので、増加したら借方に、減少したら貸方に計上します。

立替金の増加
(借方)立替金 ×××/(貸方)・・・

立替金の減少
(借方)・・・/(貸方)立替金 ×××



例題28-1
従業員が負担すべき生命保険料3万円を、いったん会社が現金にて、立て替えて支払った。
例題28-2
従業員に対して立て替えている3万円を、現金にて回収した。


例題28-1 解答
立替金 3/現金 3

例題28-2 解答
現金 3/立替金 3


例題28-1にて、いったん現金3万円の現金を支払いますが、例題28-2で返ってきています。
会社はあくまで、立て替えて支払っているだけなので、会社の費用(PL)としては計上しません。

そのため、試験の問題文で使用できる科目の中に、「保険料」という費用の科目がひっかけとして入っている場合もあるので注意してください。

また、商品の売り上げについて運送費を先方が負担する場合などでも立替金を使います。
(この例については「第11回 商品売買③ 「諸掛」」でも説明しているので、参考にしてください)

シンプルな仕訳であるため、BSを用いた解説は省略します。


練習問題28-1
従業員が給与の前借りを依頼してきたため、10万円を現金で手渡した。
練習問題28-2
給料日が来たので、給料30万円のうち、前払していた10万円を差し引いた、20万円を現金で手渡した。(使用科目:給料)


練習問題28-1 解答
立替金 10/ 現金 10

練習問題28-2 解答
給料 30/ 現金 20
/ 立替金 10


給料の前払いの場合も「立替金」の科目を使用します。

練習問題28-1について、現金10万円を渡したので、現金10万円を貸方に計上します。
また、後で支払うべき給料から10万円を差し引くことができる権利が発生したため、それを立替金として、資産つまり借方に計上します。

仕訳を切る前のBS
第28回1

現金を40万円持っていたと仮定しています。


練習問題28-1の仕訳を切った後のBS
第28回2


現金10万円が減少し、立替金が10万円増加しています。

練習問題28-2について、まず、給料という費用が30万円発生しているので借方に30万円を計上します。
また、現金20万円を手渡しているので、貸方に現金20万円を計上します。

そして、「前払いしていた10万円を差し引いた」とあるので、前述の給料から10万円を差し引く権利(立替金)を行使したので、この立替金を減少(貸方に立替金を計上)させます。

練習問題28-2の仕訳を切った後のBS
第28回3


練習問題28-2の仕訳を切った後のPL
第28回4


預り金
預り金」とは、その名の通り他人から預かっていて、後で返さなければならない(もしくは別の誰かに渡さなければならない)お金です。

後で誰かに払わなければならないお金であるので、この科目は負債の科目です。
よって、預り金が増加したら貸方に、減少したら借方に計上します。

預り金の増加
(借方)・・・/(貸方)預り金 ×××

預り金の減少
(借方)預り金 ×××/(貸方)・・・



例題28-3
取引先から当社に、誤って50万円が当座預金口座に入金された。
例題28-4
取引先から誤って入金された50万円を取引先に返還した。(当座預金から出金)


例題28-3 解答
当座預金 50/ 預り金 50

例題28-4 解答
預り金 50/ 当座預金 50


取引先から、誤って入金されたということは、このお金は後で取引先に返さなくてはなりません。
つまり、一時的に預かっているお金、すなわち預り金として計上します。

当座預金に入金されたとのことなので、当座預金を増加(借方に計上)させ、一方で後で返さなくてはならない義務(預り金)が増えたので、貸方に預り金を計上します。

仕訳を切る前のBS
第28回5

当座預金が30万円あると仮定しています。

例題28-3の仕訳を切った後のBS
第28回6

当座預金に50万円入金されていますが、これは誤入金であるため、預り金を50万円増加させています。

例題28-4の、取引先に返還する際の仕訳は、入金された時の逆の仕訳です。
当座預金から出金したとのことなので、当座預金を減少(貸方に計上)させ、一方で、預かっていたお金もなくなったので、負債である預り金を減少(借方に計上)させます。

例題28-4の仕訳を切った後のBS
第28回7

先方に、50万円を返金したため、当座預金が50万円減少しているとともに、先方にお金を返す義務である預り金も減少しています。


練習問題28-3
従業員に対して総額30万円の給料を支給するが、この内、1万円を源泉所得税として差し引き、残額の29万円を本人に支払った。(普通預金から出金)

練習問題28-4
源泉所得税として預かっている1万円を、税務署に納付した。(普通預金から出金)


練習問題28-3 解答
給料 30/ 普通預金 29
/預り金 1


練習問題28-4 解答
預り金 1/ 普通預金 1




日本では、給料を支う際に会社が税金分を給料から天引き(源泉徴収)して、それを後で税務署に(会社が)支払う、という制度になっています。
この、源泉徴収したお金は税務署に支払うまで一時的に預かっているだけであるので、預り金として計上します。

練習問題28-3において、1万円を源泉徴収しているとのことであるので、預り金1万円を貸方に計上します。

そして、差し引き29万円を普通預金で支払ったとのことなので、普通預金29万円を貸方に計上します。
また、給料が総額30万円発生しているので、給料30万円(費用)を借方に計上します。

仕訳の借方と貸方の合計(30万円)が一致していることを確かめてください。


仕訳を切る前のBS
第28回8

普通預金30万円を持っていると仮定しています。

練習問題28-3の仕訳を切った後のBS
第28回9

従業員に給料として29万円を支払ったため、普通預金が29万円減少しています。

給料の総額は30万円ですが、本人に支払ったのは29万円であり、残り1万円を税務署に支払うお金(預り金)として負債に計上します。
この預り金が、社員から源泉徴収したお金を預かっている、という状況を示すことになります。

練習問題28-3の仕訳を切った後のPL
第28回10

PLは、源泉徴収は関係なく、30万円全額を費用として計上しています。
(最終的に、本人に支払う29万円と税務署に支払う1万円で合計30万円が会社から出ていくことになるためです)



練習問題28-4において、源泉徴収して預かっている1万円を税務署に普通預金で納付した、とのことなので、普通預金を貸方に計上するとともに、預り金を減少(借方に計上)させます。

練習問題28-4の仕訳を切った後のBS
第28回11

源泉徴収したお金を税務署に支払ったため普通預金1万円が減少し、同時に、預り金1万円も減少します。


以上、立替金と預り金を解説しました。

今回の要点は以下の通りです。

・立替金は資産、預り金は負債
・給料を支払う際、源泉徴収したお金は預り金として計上し、後で納付した時に減少させる。

(仕訳例:源泉徴収時)
給料 30 / 普通預金 29
/預り金   1


(仕訳例:納付時)
預り金 1 / 普通預金  1


次回は、ここ数回で学習した科目(未払金~預り金まで)を覚えるための復習をしようと思います。

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【第27回】その他仕訳(7)「仮払金」「仮受金」

じっくり簿記 3級
【第27回】 その他仕訳(7)「仮払金」「仮受金」




こんにちは、たいちろうです。
今回は、使途が明確にわからない場合に仮に仕訳を切るときに使用する、「仮払金」と「仮受金」を説明いたします。

未払金/未収金、
前払金/前受金、
仮払金/仮受金 など

「~払金」 「~受金」

という科目が多くて混同するかもしれません。
これは仕訳を暗記するのではなく(「未」や「前」や「仮」などの)文字からその科目の使い方を覚えて、仕訳を連想できるようにしていただきたいと思います。

例えば
・ 未払金→「未払い」だから後で払わなければいけない義務→負債
・前払金→「前払い」だからお金はもう支払済みで、後で商品を受け取る権利がある→資産

これが連想できれば、

・未収金→未払金の逆→資産
・前受金→前払金の逆→負債

という風にすべての科目が資産なのか負債なのか連想できます。
そして、資産なのか負債なのかがわかれば、とりあえず仕訳を書いてみれば正解にたどり着けます。


仮払金
仮払金とは、その名の通り、仮に支払うお金です。

例えば、社員が出張に出るため、その社員に旅費交通費などを先に渡す場合などに仮払金で計上することになります。
出張の間に様々な交通機関を利用することが予想され、具体的に交通費が何円かかるかは確定していないためです。

仮払金は資産の科目であるため、増加したら借方減少したら貸方に計上します。

仮払金の増加
(借方)仮払金 ×××/(貸方)・・・

仮払金の減少
(借方)・・・/(貸方)仮払金 ×××



例題27-1 社員が遠方に出張するため、旅費交通費やその他必要な諸費用含めて5万円を現金で社員に渡した。
例題27-2 出張した社員に5万円を仮払していたが、当該社員が出張から戻ったため、経費を精算した。その結果、実際にかかった費用は4万円であった。(すべて交通費。科目は「旅費交通費」)
残額は現金で返還を受けた。


例題27-1 (借方)仮払金 5 / (貸方)現金  5 (単位:万円)
例題27-2 (借方)旅費交通費    4/ (貸方)仮払金 5 (単位:万円)
現金     1/



社員に5万円を渡した時点では実際に何円かかるか不明であり、全額を費用として計上することはできません
(実際、この例題では精算した結果、5万円全額ではなく、4万円が旅費交通費となっています)

よって、 このように使途や金額が定まっていないことに支払ったお金は「仮払金」として計上することになります。

例題27-1の仕訳を切る前のBS (単位:万円)
第27回1

現金が15万円あると仮定しています。

例題27-1の仕訳を切った後のBS
第27回2


現金5万円を社員に渡したことで減少し、代わりに仮払金が5万円増加しています。
現金も仮払金もBSの科目であるため、PLへの影響はありません。


例題27-2にて、社員が出張から戻り、経費の精算を受けた結果、先に渡した5万円の内、4万円が交通費として使用されたことがわかりました。

この時点で初めて、交通費として費用を計上することができます。
また、使途と金額が確定していなかったため仮払金として(資産に)計上された5万円は、精算され、その使途と金額が確定したため、取り消す仕訳が切られます。

仮払金5万円の内訳は、旅費交通費4万円と返還された現金1万円であるので、仮払金5万円を取り消し(貸方に計上)、旅費交通費4万円を計上し、現金1万円を増加させます。

例題27-2の仕訳を切った後のBS
第27回3


仮払金5万円は精算され、0円となっています。
そして、社員から1万円が返還されているため、現金が1万円増加しています。

例題27-2の仕訳を切った後のPL
第27回4

社員からの報告で、出張の旅費として4万円を使用したことが判明したため、PLの費用として旅費交通費4万円が計上されることになります。



練習問題27-1 社員が出張に行くことになったため、交通費やその他諸経費込で10万円を現金で手渡した。
練習問題27-2 出張の際に10万円を仮払した社員が、出張から戻り、経費精算を行った。
その結果、5万円が交通費(科目:旅費交通費)、2万円が交際費(科目:交際費)、1万円が消耗品(科目:消耗品費)のために使用し、残額は現金で返還された。


練習問題27-1 解答 (借方)仮払金 10 / (貸方)現金  10 (単位:万円)
練習問題27-2 (借方)旅費交通費   5/ (貸方)仮払金 10(単位:万円)
交際費    2/
消耗品費   1/
現金     2/


例題よりも、科目が増えていますが、それ以外は同じです。
このように、複数の科目を使う仕訳の時は、借方と貸方の金額の合計が一致しているか確認しましょう。(以外と忘れがちです)
例題27-1,2とほぼ同じ仕訳なので、詳細の解説は省略いたします。

仮受金
仮受金は、仮払金とは逆に、受け取ったお金が何に対するお金なのかわからない時に使用する科目です。

受け取ったお金が、何のお金なのかわからない、という現象は会社の規模が大きくなってくるとよく起こります。

取引が数件ならまだしも、毎月の取引が何十件、何百件、あるいはそれ以上になると、入金されたのが何のお金なのかを把握するのも大変です。

中には、まったく覚えのない相手先から、覚えのない金額が振り込まれることもあります。
内容はわからないが、お金が振り込まれている以上は仕訳を切って、現金預金の金額を(帳簿の残高と実際の残高を)合わせなければいけません。

そこで仮受金という科目を使って仕訳を切ることになります。


仮受金は負債の科目であるため、増加したら貸方減少したら借方に計上します。

仮受金の増加
(借方)・・・/(貸方)仮受金 ×××

仮受金の減少
(借方)仮受金 ×××/(貸方)・・・



例題27-3 普通預金口座に10万円の入金があったが、入金の内容がわからなかったため、仮受金で処理した。
例題27-4 仮受金で計上した、内容がわからない10万円の入金について、売掛金の入金であることがわかった。


例題27-3解答 (借方)普通預金 10/ 仮受金 10 (単位:万円)
例題27-4解答 (借方)仮受金 10/ 売掛金 10 (単位:万円)



普通預金口座に入金された、とのことなので、普通預金を増加させます。
しかし、それが何のお金なのかわからないという状況であるため、仮受金を計上します。

例題27-3の仕訳を切る前のBS(単位:万円)
第27回5

前提として、普通預金が10万円および売掛金が10万円あったと仮定しています。

例題27-3の仕訳を切った後のBS
第27回6

普通預金に10万円入金されたので、普通預金を増加させていますが、これが何の入金なのか不明であるため、「仮受金」として負債に計上します。


例題27-4にて、不明入金の内容が売掛金の回収分であることが分かったため、仮受金10万円を取消し、売掛金10万円も減少させます。
第27回7



ちなみに例題27-3と27-4の仕訳について、
下記のように仮受金を消去してまとめると
第27回8

↓↓↓↓↓↓

(借方)普通預金 10 /(貸方) 売掛金 10

となり、通常の売掛金の回収の仕訳になることがわかります。

あくまで、仮受金は「仮」に受けておく科目であり、いつかはその内容を把握して、正しい科目に振り替えなければなりません。


練習問題27-3 普通預金口座に20万円の振込があったが、その内容がわからなかったため仮受金で処理をした。
練習問題27-4 仮受金で計上した不明入金20万円について、そのうち15万円は売掛金の入金、であることがわかった。残り5万円については判明しなかった。


練習問題27-3解答 (借方)普通預金 20/ 仮受金 20 (単位:万円)
練習問題27-4解答 (借方)仮受金 15/ 売掛金 15 (単位:万円)



例題27-3,27-4とほぼ同じ内容であるため、仕訳も同じになります。

ただし、練習問題27-4については、仮受金20万円のうち15万円のみが判明しており、残り5万円は不明のままであるため、仮受金のままにしておきます。
よって、仕訳を切るのは、内容が判明した15万円部分のみとなります。

練習問題27-3の仕訳を切る前のBS
第27回9

前提として、普通預金が10万円、売掛金が5万円あったと仮定しています。

練習問題27-3の仕訳を切った後のBS
第27回10


普通預金に20万円入金がありましたが、何のお金か不明であるため仮受金で計上します。

練習問題27-4の仕訳を切った後のBS
第27回11


不明入金(仮受金)20万円のうち15万円について、売掛金であることが判明したため、売掛金を15万円減少させるとともに、仮受金を15万円減少させます。

仮受金の残り5万円については依然として不明なものであるため、仮受金に残します。

今回は以上となります。

今回の要点は以下の通りです。

・仮払金は資産。いくら使うか不明だが、とりあえず支払うときに計上する。
・仮払金は、実際にいくら使ったか確定したら取り消す。
・仮受金は負債。何の入金かわからないが、とりあえず現金預金を(帳簿に)合わせるときに計上する。
・仮受金は入金の内容が判明したら取り消す。


「仮」という名前がつくものは、その名の通り、仮で計上するものであり、後で事実が確定(判明)したら、仮受金/仮払金を消す仕訳を切る必要がある、ということを覚えてください。


次回は、「立替金と預り金」を解説いたします。
これで、現金預金の受け渡しに係る科目の説明はラストとなります。

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【第26回】その他仕訳(6)「前払金」「前受金」

じっくり簿記 3級
【第26回】 その他仕訳(6)「前払金」「前受金」



こんにちは、たいちろうです。

前回説明した未払金・未収金は、(用途が商品に対するものかどうかが違うだけで)買掛金・売掛金と仕訳の切り方がほぼ同じなので覚えやすかったと思います。

今回の前払金と前受金は、買掛金や売掛金とは少し異なるため、概念を理解する必要があります。


前払金
今までの簿記の学習の中では、代金は商品を受け取ったらその場で現金などで支払う、もしくは後で払う(買掛金や未払金)場合を想定していました。

しかし、取引によっては、商品の受け渡しよりに代金を支払わなければならないこともあります。
そういった場合に前払金という科目を使用することになります。

前払金は資産であり、増加したら借方、減少したら貸方に計上します。

前払金の増加
(借方)前払金××× /(貸方) ・・・

前払金の減少
(借方)・・・ /(貸方) 前払金 ×××



例題26-1 商品の仕入を行うために、代金30万円を現金で前払した。
例題26-2 前払していた商品30万円分を受け取った。


例題26-1解答 (借方)前払金 30 /(貸方) 現金 30 (単位:万円)
例題26-2解答 (借方)仕入 30 /(貸方) 前払金 30 (単位:万円)


商品仕入をするためにお金を支払うという仕訳ですが、前払い、つまり実際に商品の引き渡しはされていないため、「仕入」を計上することができません。

よって、仕入ではなく「前払金」を計上することになります。

例題26-1の仕訳を切る前のBS (現金 150万円を持っていると仮定)
第26回1


例題26-1の仕訳を切る前のPL
第26回2


例題26-1の仕訳を切った後のBS
第26回3
現金が30万円減少し、前払金に振り替わっています。

例題26-1の仕訳を切った後のPL
第26回4


前払金はBSの科目であるため、PLに影響はありません。

仕入は例題26-2にて、実際に商品を受け取ったときに計上することになります。
代金はすでに支払っているため、現金や預金を減少させるのではなく、計上している前払金を減少させます。

例題26-2の仕訳を切った後のBS
第26回5

前払金30万円が減少しています。


例題26-2の仕訳を切った後のPL
第26回6

仕入30万円が計上されます。



練習問題26-1 商品の仕入を行うために、代金の一部(20万円)を手付金として現金で支払った。
練習問題26-2 商品50万円分を受け取り、その代金のうち20万円については先に支払っていた20万円を充当し、残額は掛けとした。


練習問題26-1解答 (借方)前払金 20 /(貸方) 現金 20 (単位:万円)
練習問題26-2解答 (借方)仕入  50 /(貸方)  前払金 20 (単位:万円)
/ 買掛金 30


練習問題26-1と例題26-1は、「代金の1部」という文言がある点で違いはありますが、同じ仕訳になります。

練習問題26-2について、50万円分の仕入の代金のうち20万円は先に支払った前払金を充当することになるため、前払金20万円を減少させます。

また、残額30万円を掛けにするとしているため、買掛金30万円を計上します。

以下、本問のBS,PLです。

仕訳を切る前のBS (現金100万円を保有していると仮定)
第26回7

練習問題26-1の仕訳を切った後のBS
第26回8


現金が減少し、前払金が計上されます。
ちなみにPLへの影響はありません。

練習問題26-2の仕訳を切った後のBS
第26回9


前払金20万円が減少し、かつ買掛金が30万円発生しています。
この買掛金も後で支払われることになります。

練習問題26-2の仕訳を切った後のPL
第26回10

仕入が50万円計上されます。

前受金
前払金は、商品の仕入の際にその代金を先に支払う場合の仕訳でした。
一方で、商品の売上の際に、商品を引き渡す前に代金を受け取る場合は「前受金」を使用します。

前払金は資産でしたが、前受金は負債です。
(先にお金だけ受け取っていて、後で商品を引き渡さなければいけない義務が発生しているので負債となります)

よって、前受金は負債の科目なので、増加したら貸方減少したら借方に計上します。

前受金の増加
(借方)・・・ /(貸方) 前受金 ×××

前受金の減少
(借方)前受金××× /(貸方) ・・・




例題26-3 得意先より、40万円の商品の発注をうけ、現金40万円を先に受け取った。(商品はまだ引き渡していない)
例題26-4 得意先に40万円の商品を引き渡した。代金は先に受け取っている。


例題26-3 (借方)現金40 /(貸方)  前受金 40
例題26-4 (借方)前受金 40 /(貸方)売上 40



例題26-3について、商品の売り上げが発生したが、先にお金だけを受け取っており、商品の引き渡しをしてません
よって、現金は40万円増加しますが、売上は計上できません売上の代わりに「前受金」を計上することになります。

仕訳を切る前のBS (現金を100万円持っていると仮定)
第26回11


例題26-3の仕訳を切った後のBS
第26回12


現金40万円の増加とともに、負債として前受金40万円が増加しています。
ちなみにPLへの影響はありません。

そして例題26-4で商品を引き渡したことで売上を計上することができます
40万円の売上について、代金は先に受け取って前受金として計上しているので、その前受金を減少させます。

例題26-4の仕訳を切った後のBS,PL
第26回13

第26回14
商品を引き渡したことにより、売上が計上されました。




練習問題26-3 得意先より、80万円の商品の発注をうけたが、その内50万円を手付金として現金で受け取った。(商品はまだ引き渡していない)
練習問題26-4 得意先に80万円の商品を引き渡した。代金のうち50万円は先に手付金として受け取っていた50万円を充当した。残額は掛けとした。


例題26-3 (借方)現金50      /(貸方)  前受金 50
例題26-4 (借方)前受金 50 /(貸方)売上 80
売掛金30 /



前払金の練習問題26-1、2と同様の問題ですので、解説は省略します。
以下、本問のBS,PLです。


仕訳を切る前のBS(現金が100万円あると仮定)
第26回15

練習問題26-3の仕訳を切った後のBS
第26回16

練習問題26-3ではPLへの影響はありません。


練習問題26-4の仕訳を切った後のBS、PL
第26回17

商品80万円を引き渡したことにより、前受金50万円が減少し売掛金30万円が増加しました。
第26回18

商品を引き渡したため、売上が計上されました。


前払金と前受金についての解説は以上です。

今回の要点は以下の通りです。

・商品の引き渡し前に、お金の受け渡しをする場合、前払金・前受金という科目を使う。
・仕入の際にお金を前払いしたら「前払金」で計上する。仕入は、商品を引き渡されたら計上する。
・売上の際にお金を事前に受け取ったら、「前受金」で計上する。売上は商品を引き渡したら計上する。


次回は「仮払金と仮受金」を解説します。

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