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【第12回】商品売買(4) 「約束手形」「裏書譲渡」

じっくり簿記 3級
【第12回】 商品売買(4) 「約束手形」「裏書譲渡」



こんにちは、たいちろうです。

前回までは、仕入や売上など、商品売買そのものについて説明してきました。
今回からは取引の代金決済の方法の一つである「手形」について説明していこうと思います。

非常に重要な論点ですので、しっかり理解できるようにしておくことが望ましいです。

手形とは
手形は支払方法のひとつであり、小切手のように、手形を受け取った相手は銀行に手形を提示して換金することになります。

これだけでは小切手と同じであると思われるかもしれません。
小切手と違う点は、手形には「支払う者」「受け取る者」「支払日」が明記されていることです。


小切手には、誰が受け取るということも書いていませんし、支払日もありません(任意で記載することもできますが、法的拘束力がありません)。つまり、小切手は銀行に持っていけば、誰でも、いつでも換金できます。

手形を利用する目的として一番大きな理由は、支払期日を遅らせることにあります。
小切手を渡したらいつでも引き落とされる可能性があるし、掛け(買掛金)で払うという場合は通常1~2ヶ月が支払を延ばせる限度です。


しかし、手形であれば、一般的に3~4ヶ月後に支払日を設定してもおかしくありません。
商売を行うにあたり、キャッシュを持っておくことは非常に重要であり、売上などの債権は可能な限り早く回収し、支払が必要なものはできるだけ支払を遅らせることで、資金が尽きるリスクを回避できます。


また、手形はいわゆる「ツケ」である買掛金や売掛金よりも、確実に支払が実行される手段でもあります。
すなわち、買掛金や売掛金は、いつまでに支払うということ当事者間で決めておくだけなので支払遅延しても、ペナルティがありません。

一方で手形の支払遅延は、手形の不渡りとなり、口座の凍結という重大なペナルティがあるため事実上の倒産に繋がりかねません。

よって、手形の支払遅延というのは、よほどのことがなければありません。



手形には「約束手形」「為替手形(かわせてがた)」の2種類があります。
日本の商取引において利用されているのは、ほとんどが約束手形だそうです。


約束手形とは
約束手形は、期日までに、手形を振り出した(発行した)者が、手形を受け取る人に対して支払う、シンプルな手形です。

手形を振り出した者を「振出人(ふりだしにん)」、お金を受け取る者を「名宛人(なあてにん)」(手形に、受け取る人の名前が記載されるため)と呼びます。

振出人のことを「支払人」、名宛人のことを「受取人」と呼ぶこともあるそうです。

基本的に、約束手形の処理は売掛金や買掛金と似ています。

売上の代金として約束手形を受け取ったら「受取手形」、仕入の代金として約束手形を振り出したら「支払手形」を計上します。

受取手形はBSの資産の科目であり、増加するときは借方、減少するときは貸方に記入します。


受取手形増加の仕訳
(借方) 受取手形 ×× / (貸方)・・・・

売掛金減少の仕訳
(借方)・・・・/(貸方)受取手形 ××



支払手形はBSの負債の科目であり、増加するときは貸方、減少するときは借方に記入します。


支払手形増加の仕訳
(借方) ・・・・ / (貸方)支払手形 ××

支払手形減少の仕訳
(借方)支払手形  ××/(貸方)・・・・



また、手形は当座預金でお金を受け取る/支払うことになります。
(当座預金は小切手や手形の決済のための口座です)



例題12-1 商品10万円を仕入れ、代金として約束手形を振り出した。
例題12-2 商品15万円分を売り上げ、代金として約束手形を受け取った。


例題12-1 解答 (借方)仕入 10 / (貸方) 支払手形 10 (単位:万円)
例題12-2 解答 (借方)受取手形 10 / (貸方) 売上 10 (単位:万円)


掛けで商品を仕入れる/売り上げる場合の、買掛金と売掛金が、支払手形と受取手形になっているだけです。
例題12-1,12-2の仕訳を反映させたPL,BSは以下の通りです。

PL




BS





練習問題12-1 仕入代金として振り出した約束手形10万円の期日が到来し、当座預金から引き落とされた。
練習問題12-2 売上代金として受け取った約束手形15万円の期日が到来し、当座預金に入金された。


練習問題12-1 解答 (借方)支払手形  10 / (貸方) 当座預金 10 (単位:万円)
練習問題12-2 解答 (借方)当座預金  15 / (貸方) 受取手形 15 (単位:万円)




支払手形、受取手形は当座預金で決済されます。
この練習問題12-1,12-2が例題12-1,12-2の続きであると仮定した場合、BSは以下のようになります。




支払手形が決済され当座預金が10万円減少し、受取手形が決済され当座預金が15万円増加します。
(最初の支払手形決済時に当座預金残高は0円なのですが、当座借越を利用していると考えてください)

また、練習問題12-1,12-2の仕訳は全てBSの科目のみであり、PLに影響はありません。
よってPLは例題12-1,12-2から変化はありません。


売掛金や買掛金の支払が到来した際に約束手形を振り出す/受け取ることもあります。


練習問題12-3 買掛金10万円を支払うため、約束手形を振り出した。
練習問題12-4 売掛金15万円の回収において、約束手形を受け取った。


練習問題12-3 解答 (借方)買掛金  10 / (貸方) 支払手形 10 (単位:万円)
練習問題12-4 解答 (借方)受取手形  15 / (貸方) 売掛金 15 (単位:万円)



練習問題12-1は買掛金が減少し、支払手形が増加しています。
すなわち、先方に対する債務の種類を買掛金から支払手形に変更したことになります。

これは、掛けで取引をしたが、単なるツケ(買掛金/売掛金)よりも、確実に支払が起きる約束手形にしてほしい、という取引先からの要請があった場合の仕訳と思われます。

あるいは自社としても、もう少し支払を延ばしたいという理由で、買掛金から支払手形に変更しているということも考えられます。

同様に、練習問題12-2も取引先に対する債権の種類を売掛金から受取手形に変更している仕訳です。



練習問題12-3、12-4の前提として売掛金が15万円、買掛金が10万円あるとするとBSは以下のようになります。




解答の仕訳を切ることで、BSは以下のようになります。





売掛金が受取手形に、買掛金が支払手形に変わっていることがわかります。


手形の裏書
約束手形は他人に譲渡することができます。

先述のように、手形は現金化するまでに時間がかかります。
そこで、支払の対価として現金の代わりに、保有している受取手形を引き渡すことができます。

受取手形を他者に引き渡すことを「裏書譲渡」と言います。
これは手形を他の者に譲渡する際に、手形の裏面に自分の名前を署名する必要があるため、このように呼ばれます。


手形を裏書譲渡する際の仕訳は、受取手形の減少として処理します。


例題12-3 A社から受け取った約束手形が15万円ある。
B社から商品15万円を仕入れ、代金としてA社が振り出した約束手形を裏書譲渡して支払った。

例題12-3 解答 (借方)仕入  15 / (貸方) 受取手形 15 (単位:万円)



商品の仕入の取引であるので、借方の科目は仕入になります。
そして、代金の支払方法(貸方)は、従来であれば、現金や買掛金、あるいは支払手形などを計上していました。

しかし問題文より、すでに受取手形15万円を持っているという状態であり、この手形を支払に充てたと書いてあるため、受取手形が減少する、すなわち受取手形を貸方に記入することになります。



例題12-3の仕訳を反映させる前のBS



約束手形を15万円持っているという前提が問題文にあるため、資産に受取手形があります。

例題12-3の仕訳を反映させた後のBS



受取手形を支払に用いたため、受取手形が減少してなくなっています。
受取手形を現金の代わりとして使ったと考えることもできます。



練習問題12-5 A社から受け取った約束手形が15万円ある。B社に対する買掛金15万円を支払うため、A社が振り出した約束手形を裏書譲渡した。

練習問題12-5 解答 (借方)買掛金  15 / (貸方) 受取手形 15 (単位:万円)



例題12-3では、仕入そのものの対価として手形を譲渡していましたが、今回は買掛金の支払の対価として手形を譲渡しています。
そのため、買掛金が減少(借方に買掛金)すると同時に、受取手形も減少(貸方に受取手形)するということになっています。

練習問題12-5の仕訳を反映させる前のBS


問題文より、受取手形と買掛金が15万円ずつあります。

練習問題12-5の仕訳を反映させた後のBS



受取手形と買掛金が同時に減少し、それぞれゼロになっています。受取手形と買掛金を相殺したと考えることもできます。


ちなみに、裏書譲渡された手形を受け取る場合は、通常の約束手形を受け取った場合と同じ仕訳になります。

例えば、A社に対する売上15万円の代金として、第三者であるB社が発行した約束手形をA社が裏書譲渡してきた場合の仕訳は

(借方)受取手形  15 / (貸方) 売上 15

となります。

直接の取引先(A社)が振り出した手形も、第三者(B社)が発行して裏書されて自社に回ってきた手形も、自社から見たらお金を受け取れることに違いはありません。同じ受取手形です。


余談ですが、裏書譲渡した手形が不渡りを起こしたら、裏書した人に支払義務が発生します。

例えば、まずA社に対する売り上げの代金を手形で受け取り、次にB社から仕入の代金をA社から受け取った手形で支払ったとします(裏書譲渡)。

特に問題がなければ、B社は支払日にA社から代金を受け取ることになり、自社は関係ありません。しかし、もし支払期日になって、A社が倒産していたら、なんと支払の義務は裏書をした自社に回ってきます。

B社から見たら商品を引き渡し、その代金として自社から受け取ったA社の手形が何の価値もなかったのですから、その対価を自社に請求してくるのは当然といえば当然です。

手形の裏書をするということは連帯保証人になるということとほぼ同義です。

「ナニワ金融道」という金貸しをテーマにした漫画で、これを悪用して、何も知らない人に、倒産しそうな会社が振り出している手形の裏面にサインを求め、手形が不渡りを起こしたら裏書した人に取り立てにいくというシーンがありました。



今回はここまでです。

約束手形について、
・手形を振り出したら「支払手形」、手形を受け取ったら「受取手形」を計上する
ということ

また、手形の裏書譲渡については
・手形を譲渡したら、受取手形の減少
ということが理解できていれば、相手科目については、仕入であれば仕入、買掛金の支払であれば買掛金の減少というように対応することができます。

冒頭で、手形には「約束手形」と「為替手形」の2種類があるとお伝えしましたが、次回は為替手形を説明いたします。

為替手形は約束手形と違い、少し複雑になります。

暗記よりも仕訳の理解を重視して解説していこうと思います。

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【第11回】商品売買(3) 「諸掛」

じっくり簿記 3級
【第11回】 商品売買(3) 「諸掛」



こんにちは、たいちろうです。

そろそろ、この「じっくり簿記」というタイトルを変えたくなってきました。
読者の皆様はお気づきと思いますが、あまりセンスのあるタイトルではないと思います。

著者はネーミングセンスが無いため、この「じっくり簿記」というタイトルを考えるだけでも相当悩みました。
今後、簿記2級、1級と続けていくにあたり、もっとセンスの良いタイトルが思いつけばよいのですが・・・。




今回は、商品の販売に関わる運送料や手数料、すなわち諸掛(しょかかり)について説明いたします。

今回の講座は、仕訳のパターンを覚える必要がある、暗記に近い論点なのですが、仮に時間をかけて暗記したとしても、簿記検定で大きく点数に結びつく論点ではありません。   

一旦、仕訳を理解できたならば、試験本番の少し前に復習するくらいでよいと思います。

取引の「諸掛」の処理
商品を販売したり、仕入れたりする際に配送料や保険料などがかかることがあります。
こういった、商品の売買に伴って生じる費用を「諸掛(しょかかり)」といい、仕入に関する諸掛かりを「仕入諸掛」、売上に関する諸掛かりを「売上諸掛」と呼びます。


そして、諸掛の費用を<1>自分が負担する場合と、<2>取引相手が負担する場合の2パターンがあります。

ちなみに、諸掛の費用は一般的には自己負担であり、簿記検定でも問題文に特に記載がなければ自己負担として処理します。


<1>自己負担の場合
諸掛の費用を自社が負担する場合、その金額は自社の費用として計上します。

自己負担の場合、仕入諸掛は「仕入」という科目で、売上諸掛は「発送費」という科目で計上します。



例題11-1 商品10万円を現金で仕入れ、配送料1万円を現金で支払った。配送料は自己負担とした。



例題11-1 解答 (借方)仕入 11 / (貸方)現金 11          (単位:万円)




商品の仕入代金である10万円に、仕入諸掛の1万円を足して、合計11万円が「仕入」として計上されます。

仕入に付随してどうしても発生してしまう費用というのは実質的に「仕入」そのものと同じと考えられるということから、諸掛も仕入に含めることになります。



例題11-1の仕訳をPLに反映させると以下のようになります。






例題11-2 商品15万円分を現金で売り上げ、配送料1万円を現金で支払った。配送料は自己負担とした。



例題11-2 解答 (借方)現金 15 / (貸方) 売上 15
           発送費 1 / 現金 1 (単位:万円)



売上の場合、諸掛は「発送費」という費用科目で処理します。
(場合によっては別の科目になることもあります。問題分に指示がある場合はその科目を使用してください)

発送費は仕入と同じくPLの費用の項目であり、増加したら借方、減少したら貸方に記入します。
売上の取引はそのまま15万円を売上として、売上諸掛である配送料1万円は費用とします。仕入の諸掛は仕入に含めるのに対して、売上の諸掛は別の科目(発送費)を使わなくてはならないので注意してください。

例題11-1のPLに例題11-2の仕訳を反映させると以下のようになります。





売上15万円-仕入10万円(商品分)-仕入1万円(諸掛分)-発送費1万円(売上諸掛)
=利益3万円
となります。



練習問題11-1 商品10万円を掛けで仕入れ、配送料1万円を現金で支払った。配送料は自己負担とした。



練習問題11-1 解答 (借方)仕入 11 / (貸方)買掛金 10         
                  / 現金  1  (単位:万円)



仕入諸掛が1万円発生しているため、仕入の金額に含めて、合計11万円になっています。(例題11-1と同じです)

この問題では、商品仕入の対価が掛けとなっているので、その部分(10万円)だけ、買掛金を計上します。
諸掛の部分1万円は現金で支払っているので、現金を減少させています。



練習問題11-2 商品15万円分を掛けで売り上げ、配送料1万円を現金で支払った。配送料は自己負担とした。


練習問題11-2 解答 (借方)売掛金 15 / (貸方) 売上 15
            発送費 1 / 現金 1 (単位:万円)


売上諸掛が1万円発生しているため、発送費を計上します。(例題11-2と同じ)
しかし、商品売上の代金は掛けとしているため、商品売上15万円分は売掛金で計上し、売上諸掛(発送費)の1万円は現金を減少させています。

ちなみに、練習問題11-1、11-2のPLは例題1、2のPLと同じになります。現金、買掛金、売掛金は全てBSの科目であるためPLへの影響はないのです。(BSは変わります)



<2>先方負担の場合
諸掛を取引相手が負担する場合は、

(a)「立替金」という科目で処理する
(b) 買掛金からマイナス(仕入の場合)or 売掛金にプラスする(売上の場合)

という2通りの方法があります。

(a)立替金で処理
一時的に諸掛の費用を自分が支払うが、後でそのお金は取引先から払ってもらう場合、「立替金」という科目を使用します。

立替金はBS科目(資産)であり、増加したときは仕訳の借方に、減少したときは仕訳の貸方に記入します。

立替金増加の仕訳
(借方) 立替金 ×× / (貸方)・・・・

立替金減少の仕訳
(借方)・・・・/(貸方)立替金 ××



例題11-3 商品10万円を現金で仕入れ、配送料1万円を現金で支払った。配送料は先方負担とする。




例題11-3 解答 (借方)仕入 10 / (貸方)現金 11
              立替金 1 /               (単位:万円)



「配送料は先方負担」とあるので、仕入の代金10万円のみを仕入として計上し、諸掛である配送料1万円は立替金で計上します。
いったん、諸掛も含めて現金11万円を支払うことになりますが、諸掛分1万円(立替金)は後で返ってくるので、実質的に自社の費用負担は10万円だけになります。



例題11-3の仕訳を切る前のPL



例題11-3の仕訳を切る前は、商品売買の取引がないため、PLは全てゼロになっています。
        

例題11-3の仕訳を切る前の)BS (ただし現金残高が11万円あると仮定する)


BSについて、現金がないと支払いができないため、仮に現金が11万円あるとしています。




            
例題11-3の解答の仕訳を切った後のPL



仕入は商品の代金の10万円のみ。諸掛は先方が負担するので、自社の費用にはらず、PLには反映されません。

            
例題11-3の解答の仕訳を切った後のBS



解答の仕訳により、商品10万円+諸掛1万円で、現金が合計11万円減少しているため、現金残高は0円になっています。

また、諸掛については先方が後で支払ってくれる、すなわち後でお金を受け取れる権利である立替金(資産)が1万円発生しています。

(参考:立替えた諸掛1万円分を取引先から現金で受け取ったときの仕訳)

(借方)現金 1  /(貸方)  立替金 1


立替金を回収する仕訳を反映させたBS



現金1万円が増加し、立替金1万円が消えます。
この仕訳を切ることで、商品仕入のために自分が支払った純粋な金額は10万円のみとなります。(現金が11万円から1万円に減っていることがわかる)


ちなみに、この立替金の回収の仕訳は、売掛金の回収の仕訳と似ています。

(例 売掛金の回収の仕訳→ (借方)現金 15 / (貸方) 売掛金 15  第9回の練習問題9-2参照)

どちらも、取引先に対する債権を回収しているという同じ性質の取引であるため、売掛金(or立替金)という資産が減少し、現金が増加することになります。




練習問題11-3 商品15万円分を現金で売り上げ、配送料1万円を現金で支払った。配送料は先方負担とする。

練習問題11-3 解答 (借方)現金 15 / (貸方)売上 15
                  立替金 1 /                 (単位:万円)



例題11-3と同様、配送料は先方負担であるため、諸掛の1万円を立替金として計上します。
この練習問題11-3を例題11-3の仕入の取引の続きの取引であるとして、例題3のPL、BSに仕訳を反映させていきます。

  
例題11-3のPL




例題11-3のBS(立替金回収後)



ここに、練習問題11-3の売上の仕訳を反映させると以下のようになります。




練習問題11-3の仕訳を反映させたPL





諸掛が自社負担ではなく先方負担であるため、商品の仕入(10万円)、売上(15万円)だけがPLに表示され、諸掛の支払いは利益に影響していない(PLに入ってこない)ことがわかります。

諸掛が自社負担である例題11-2のPLは、取引の金額は全く同じですが、諸掛分だけ利益が少なくなっていることを確認して下さい。

            
参考:例題11-2のPL(諸掛は自社負担)





練習問題11-3の仕訳を反映させたBS


売上諸掛の立替金も、仕入諸掛の立替金と同様に、後日、現金等で回収されます。


<b>買掛金からマイナス(仕入の場合)or 売掛金にプラスする(売上の場合)
この処理はその名の通り、諸掛の金額を、仕入の場合は買掛金から引く、売上の場合は売掛金に足すという処理です。
実際に仕訳を見たほうが理解しやすいと思います。



例題11-4 商品10万円を掛けで仕入れ、配送料1万円を現金で支払った。配送料は先方負担とする。



例題11-4 解答 (借方)仕入  10 / (貸方)買掛金 9
                      /      現金 1              (単位:万円)


自社が立て替えた諸掛を、後で支払うべき買掛金から減らせば、諸掛の費用を相手が負担したのと同じことになります。

解答の仕訳をあえて、商品の仕入れと、諸掛の支払いに分けて表示すると、

商品の仕入は   (借方) 仕入 10 / (貸方) 買掛金 10
諸掛の支払いは  (借方)買掛金 1 / (貸方) 現金 1

となります。上記の2つの仕訳をまとめると(買掛金の金額を貸方に寄せると)、解答の仕訳になります。


仕訳を反映させる前のPL




仕訳を反映させる前のBS (ただし現金残高が2万円あると仮定する)



  諸掛の支払いがあるため、仮に2万円の残高があるとしています。





仕訳を反映させた後のPL


         
     
訳を反映させた後のBS



諸掛1万円を現金で支払っているため、現金残高は1万円になります。
一方で、買掛金について商品の代金は10万円ですが、諸掛1万円は先方負担ですので、買掛金から差し引いて、9万円が計上されます。



練習問題11-4 商品15万円を掛けで売り上げ、配送料1万円を現金で支払った。配送料は先方負担とする。


練習問題11-4 解答 (借方)売掛金 16 / (貸方)売上  15
                         /     現金  1         (単位:万円)


売上の諸掛の場合は、諸掛の金額を売掛金にプラスします。後で売上の代金15万円を回収すると共に、自社が立て替えた諸掛1万円も回収するのであれば、諸掛は売掛金に含めても同じであると考えます。

この練習問題11-4を例題11-4の仕入の取引の続きの取引であると仮定してPL、BSを表示すると以下のようになります。

           
例題11-4のPL




例題11-4のBS



ここに、練習問題11-4の売上の取引の仕訳を反映させます。

           
練習問題11-4の仕訳を反映させた後のPL


練習問題3と同様、諸掛は自社負担ではなく先方負担であるため、諸掛は利益には影響せず、商品の代金(売上 15万円、仕入10万円)だけがPLに表示されます。

               
練習問題11-4の仕訳を反映させた後のBS


売掛金が商品分15万円と諸掛分1万円、合わせて16万円がBSに計上されます。


今回は以上となります。いかがだったでしょうか。

諸掛の仕訳は、売上諸掛の場合と仕入諸掛の場合があり、さらにそれぞれ自己負担か相手負担かのパターンがあり、
その上、相手負担の場合は立替金で処理するか買掛金/売掛金を増減させるかというパターンに分かれています。

この様に、諸掛はたくさんのパターンがあるため、一度に覚えることは困難です。

・諸掛は自己負担の時はPL(○○費or仕入)、相手負担の時はBS(売掛金or立替金、または買掛金のマイナス)で計上する

という原則を押さえれば、仕訳問題で科目が提示されていれば、正解まで辿りつけると思います。
(どんな方法で処理するべきか、問題文に指示がないこともあり、その場合は列挙されている科目から推測することになります)

BSやPLは理解を深めるために適宜、表示していますが、全てを理解できなくとも問題ありません。
仕訳だけ覚えてもらえれば現時点では問題ありません。

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【第10回】商品売買(2) 「値引、返品」

じっくり簿記 3級
【第10回】 商品売買(2) 「値引、返品」



こんにちは、たいちろうです。

前回、商品売買の基本である、「売上と仕入」および、商品売買の代金の後払いである「売掛金と買掛金」の仕訳について説明しました。

今回は、商品を売買する際に代金の値引きや商品の返品が発生した場合の仕訳について説明いたします。


値引と返品の処理
仕入れた(or 売った)商品に汚れや傷があった場合に代金をまけてもらうことを値引といいます。
 仕入の場合の値引を「仕入値引」、売上の場合の値引きを「売上値引」といいます。

 また、品違いなどで、仕入れた(売った)商品を返品する(される)ことを、仕入れの場合は「仕入戻し」,売上の場合を「売上戻り」といいます。

値引と返品は仕訳としては同じものになります。
また、これらは取引時の仕訳と(借方と貸方が)逆の仕訳になります。


例題10-1 掛けで仕入れた商品10万円について、一部に傷があったため、2万円の値引きを受けた。
例題10-2 掛けで仕入れた商品10万円について、2万円相当分につき品違いであったため、仕入先に返品した。



例題10-1 解答 (借方) 買掛金 2 /(貸方) 仕入 2 (単位:万円)
例題10-2 解答 (借方) 買掛金 2 /(貸方) 仕入 2 (単位:万円)



仕入値引きおよび返品の仕訳は、仕入の仕訳の逆仕訳となります。

すなわち、この例題10-1,10-2の場合、「掛けで仕入れた商品10万円」とあるため、仕入れの際の仕訳は次のようになっているはずです。

(借方) 仕入 10 / (貸方) 買掛金 10        (単位:万円)

そして、この仕訳の貸借(借方と貸方のこと。「たいしゃく」と読む)が逆の仕訳が解答の仕訳となります。

よって、このうち2万円が値引きor返品された場合の仕訳は

(借方) 買掛金 2 / (貸方) 仕入 2        (単位:万円)

となります。

例題10-1(もしくは10-2)の解答の仕訳を反映させる前のPL



例題10-1(もしくは10-2)の解答の仕訳を反映させる前のBS



10万円の商品を掛けで仕入れている状況がPL、BSに表示されています。
ここに、解答の仕訳を反映させると以下のようになります。

例題10-1(もしくは10-2)の解答の仕訳を反映させた後のPL



例題10-1(もしくは10-2)の解答の仕訳を反映させた後のBS



仕入と買掛金が2万円分、逆仕訳が切られたことにより、減少しています。

ちなみに、値引と返品は仕訳は同じですが、値引きは売買の代金が減るだけで商品の受け渡しは行われていますが、返品は商品自体が返品されています。

この違いは後の講座、「仕入帳」や「売上帳」、「商品有高帳」などにおいて影響が出てきます。詳細は後の講座で解説しますので、今回は値引きと返品は仕訳が同じであることだけを覚えてください。



練習問題10-1 掛けで売り上げた商品15万円について、一部に傷があったため、3万円の値引きをした。
練習問題10-2 掛けで売り上げた商品15万円について、3万円相当分につき品違いであったため、返品を受けた




練習問題10-1 解答 (借方) 売上 3 /(貸方) 売掛金 3 (単位:万円)
練習問題10-2 解答 (借方) 売上 3 /(貸方) 売掛金 3 (単位:万円)



売上も、仕入と同様に、売上げたときの仕訳の逆の仕訳を入れることが値引きや返品の処理となります。
「掛けで売り上げた」とあるので、売上の時の仕分けは、

(借方)売掛金 15 / (貸方) 売上 15

となっているはずです。よって、この逆の仕訳が売上の値引きと返品の仕訳になります。

練習問題10-1(もしくは2)の解答の仕訳を反映させる前のPL



練習問題10-1(もしくは2)の解答の仕訳を反映させる前のBS



練習問題10-1(もしくは10-2)の解答の仕訳を反映させた後のPL


練習問題10-1(もしくは10-2)の解答の仕訳を反映させた後のBS



売上値引き(もしくは返品)3万円分につき、逆仕訳が切られることで、売上、売掛金が減少して12万円になりました。


参考までに、例題10-1と練習問題10-1の取引のPLとBSをそれぞれ合算すると以下のようになります。

PL




値引き後の売上12万円-値引き後の仕入8万円=利益4万円となります。


BS
a,



値引き後の売掛金12万円と、値引き後の買掛金8万円が残っていることがわかります。

この後、それぞれ、売掛金12万円を現金等で回収し、買掛金8万円を支払うことで、最終的に、現金(等)4万円がBSに残ることになります。(現金「等」と書いたのは当座預金や普通預金で回収することもあるためです) 


少し短めですが、今回の講座は以上です。
今回覚えていただきたいのは

・値引や返品は売買した時と逆の仕訳

という点です。シンプルなので暗記する程でもありませんが、それゆえ以外と忘れがちな処理です。

次回、商品を売買する際に必要な、商品の運送料や保険料、手数料などの「諸掛(しょかかり)」の処理を解説します。
次回はかなり長くなってしまうと思われますので、今回の短さはその前の小休止と思って頂ければと思います。

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【第9回】商品売買(1) 「売上と仕入」「売掛金と買掛金」

じっくり簿記 3級
【第9回】 商品売買(1) 「売上と仕入」「売掛金と買掛金」



こんにちは、たいちろうです。

前回まで、現金や当座預金、小口現金などの処理を解説してきました。
今回からは、会社の商売の根幹となる、商品売買に関する会計処理を解説します。

商品売買とは
会社が商品を仕入れて販売する。これが商品売買です。
ご存知の通り、現代においては、商品を売買する形態だけではなく、サービス業やIT・通信など商品が存在しない業種も数多く存在しますが、簿記3級においては商品売買の業態を持つ会社(or 個人商店)の処理のみが出題されます。


商品売買には、会社の利益を計算する書類であるPLの理解が重要になります。
ここで、一旦PLのおさらいをしようと思います。


PLの項目は「収益」「費用」「利益」の3つがあり、「収益-費用=利益」となります。
例えば売上(収益)が1,200万円あり、仕入(費用)が1,000万円あるとしたら、差し引き200万円が「利益」となります。

これをPLで表すと以下のようになります。
                 
PL



このPLのように、収益はPLの貸方費用(および利益)はPLの借方に記載します。
このPLの概念を念頭において、商品売買の処理を学習する必要があります。


三分法による商品売買
商品の売買の原則は、仕入れて売る、ということであり、その仕訳が商品売買の仕訳になります。
そして、簿記3級において商品売買の処理は、「三分法」「分記法」の2種類があります。

今回は三分法を説明します。
一般的には、会社の経理処理としては三分法のほうが主流であり、簿記検定の問題でも特に指定がなければ三分法となります。

三分法は、取引の中で「仕入」「売上」「繰越商品」という三つの勘定科目を使って利益計算をすることから「三」分法と呼ばれています。


三分法では、商品を仕入れたとき、「仕入」という科目で計上します。
そして、仕入は費用の科目であるため、仕入が発生したら仕訳の借方に記入します。
また、仕入が減少する場合(返品や値引きなど、後の回で解説)は貸方に記入します。

仕入増加の仕訳
(借方) 仕入 ×× / (貸方)・・・・


仕入減少の仕訳
(借方) ・・・・ /(貸方)仕入 ××


一方で、商品を売り上げたときは、「売上」という科目で計上します。
売上は収益の科目であるため、売上が発生したら仕訳の貸方に記入します。
売上が減少する場合(返品や値引きなど)は貸方に記入します。


売上増加の仕訳
(借方) ・・・・ / (貸方)売上 ××

売上減少の仕訳
(借方)売上  ××/(貸方)・・・・



例題9-1 商品Aを10万円分を仕入れ、対価を現金で支払った。
例題9-2 商品Aを15万円で売上げ、対価を現金にて受け取った。(商品Aの仕入原価は10万円である)




例題9-1 解答 (借方) 仕入 10 / (貸方) 現金 10 (単位:万円)
例題9-2 解答 (借方) 現金 15 / (貸方) 売上 15 (単位:万円)


現金預金の仕訳で学習した通り、

現金で支払った=現金の減少 すなわち仕訳の貸方に現金を記入(例題9-1)、
現金を受け取った=現金の増加すなわち仕訳の借方に現金を記入(例題9-2)、

ということはすぐにわかると思います。

今回の要点である商品の仕入と売上も上述の通り、

費用である仕入が発生したので借方に仕入れを(例題9-1)、
収益である売上が発生したので貸方に売上を記入(例題9-2)するだけです。


注意点として、例題9-2の問題文には仕入原価の記述がありますが、三分法においては売上の仕訳に仕入の原価は関係ありません。単純に、売り上げた金額のみを計上します。
このように、ひっかけ問題として原価が記載されることもありますが、無視しましょう。

例題9-1と9-2の仕訳を反映させたPLを作成すると、以下の様になります。(BS(現金)は省略します)




このPLを見て、「利益」の項目に違和感を覚える方もいるかもしれません。
仕入10万円、売上15万円は、仕訳が反映されているものです。

しかし、「利益 5万円」という仕訳は切っていません。

これは最初に説明した「収益-費用=利益」という式の通り、利益というものは収益と費用の差し引きで自動的に計算されるものであり、仕訳を切らなくても反映されるものなのです。



売掛金と買掛金
さて、上記の例題は売買の対価として、現金で取引をしていました。
しかし、実際問題として、すぐに現金で払えないこともよくあります。

例えば、取引が月に何千件もあったとして、それらを逐一現金で支払うことは、実務上困難です。あるいは、仮にネットバンキングだとしても取引があるたびに一日に何度も振り込みの処理をしなければならないというのも効率が良くありません。

そのため、取引の対価を後で支払うということにする「買掛金(かいかけきん)」という概念があります。
一般的にも、行きつけの居酒屋などで代金を後で支払うことを「掛けで飲む」と言ったりするように、何かを買った時の「掛け」のことを「買掛金」と呼ぶのです。


また、逆に取引の対価を後で受け取れる権利を「売掛金(うりかけきん)」と呼びます。仕入の掛けは買掛金売上の掛けは売掛金となることを覚えてください。


買掛金はBSの負債項目であり、買掛金が増加したら仕訳の貸方に記入します。
買掛金が減少する場合は逆に、仕訳の借方に記入します。


買掛金増加の仕訳
(借方) ・・・・ / (貸方)買掛金 ××

買掛金減少の仕訳
(借方)買掛金  ××/(貸方)・・・・


売掛金はBSの資産項目であり、売掛金が増加したら仕訳の借方に記入します。
売掛金が減少する場合は逆に、仕訳の貸方に記入します。


売掛金増加の仕訳
(借方) 売掛金 ×× / (貸方)・・・・

売掛金減少の仕訳
(借方)・・・・/(貸方)売掛金 ××




練習問題9-1 商品Aを10万円分を仕入れ、代金は掛けとした。
練習問題9-2 商品Aを15万円で売上げ、代金は掛けとした。また、商品Aの仕入原価は10万円である。



練習問題9-1 解答 (借方) 仕入 10 / (貸方) 買掛金 10 (単位:万円)
練習問題9-2 解答 (借方) 売掛金 15 / (貸方) 売上 15 (単位:万円)



仕入と売上に関しては、例題9-1、9-2と同じであるため解説は省略します。

練習問題9-1について、仕入の対価を現金で支払うのではなく「掛け」としています。
つまり、後でお金を支払う義務、すなわち買掛金という負債が発生しているため、貸方に買掛金を計上しています。

また練習問題9-2について、売上の対価も現金で受け取るのではなく「掛け」としています。
つまり、後でお金を受け取れる権利、すなわち売掛金という資産が発生しているため、借方に売掛金を計上しています。

練習問題9-1,9-2の仕訳をBSとPLに反映させると、以下の様になります。
  
BS



後でお金を受け取れる権利(売掛金)が15万円、後でお金を支払わなければならない義務(買掛金)が10万円存在していることがBSから読み取れるようになります。


                   
PL




PLに関しては例題9-1、9-2のPLと全く同じものになります。
(売上が15万円、仕入が10万円で差し引き5万円が利益)

売上や仕入の代金をいつ受け取る/支払うかということと、収益と費用の発生のタイミングは別の問題です。
現金の受け渡しがなくとも、商品の引渡しがあり、実質的に取引があったのであれば、費用や収益を認識しなければなりません。

よって、代金をすぐに支払っても、後で支払っても、PLは同じ結果となります。
(この概念は簿記1級の理論問題などで理解するものなので、よくわからないと感じたら無視して結構です)


買掛金や売掛金は後で精算しようというものなので、当然、いつか支払い/受け取りが発生します。



練習問題9-3 買掛金10万円を現金で支払った。
練習問題9-4 売掛金15万円を現金で受け取った。



練習問題9-3 解答 (借方)買掛金 10 / (貸方)現金 10    (単位:万円)
練習問題9-4 解答 (借方)現金  15 / (貸方)売掛金 10    (単位:万円)


仕入や売上の取引で発生した買掛金、売掛金は現金(または口座への振込など)をもって回収され、消えることになります。

買掛金は負債なので減少するときは借方に記入し、同時に現金を支払った(現金の減少)ので現金を貸方に記入します。
また、売掛金は資産なので減少するときは貸方に記入し、同時に現金を受け取っている(現金の増加)ので現金を借方に記入します。

 この一連の取引はBSで表すとわかりやすくなります。
まず、解答の仕訳を反映させる前のBSは次の通りです。
(買掛金が10万円、売掛金が15万円あるBS。練習問題9-1,9-2のBSと同じもの)




このBSにまず、練習問題9-4の仕訳を反映させます。
(先に練習問題9-3の支払いの仕訳を反映させようとすると、現金が足りなくなり、仕訳が成り立たないので便宜上、練習問題9-4の売掛金の入金が先にあったことにしています)




売掛金が15万円減り、同時に現金が15万円増加しています。

次に練習問題9-3の仕訳を反映させると以下のようになります。





買掛金が10万円減り、同時に現金10万円も減少しています。

もちろん、支払い/受取の手段は現金だけではなく、小切手ということもありえます。
その場合は今まで通り、支払いの時は当座預金、受け取りの時は現金で処理します。

さて、今回はここまでとなります。

いかがでしょうか、そろそろBSの科目(資産/負債)とPLの科目(費用/収益)の区別が身についてきたのではないでしょうか。


今回の要点は以下の通りです。

・三分法による商品売買の処理では、売上は「売上」、仕入は「仕入」という科目で計上する。売上は収益、仕入は費用の項目(PL項目)。

売上の例 (借方)現金 100 / (貸方) 売上 100
仕入の例 (借方)仕入 100 / (貸方) 現金 100

・売上や仕入の代金を「掛け」にする場合、売上の債権は「売掛金」、仕入の債務は「買掛金」となる。売掛金は資産、買掛金は負債の項目(BS項目)である。

売上の例 (借方)売掛金 100 / (貸方) 売上  100
仕入の例 (借方)仕入  100 / (貸方) 買掛金 100

・売掛金や買掛金は後日、現金等などで回収される。

売掛金の例 (借方)現金  100 / (貸方) 売掛金  100
買掛金の例 (借方)売掛金  100 / (貸方) 現金  100


ちなみに、三分法について「売上」「仕入」「繰越商品」の三つを使用すると述べましたが、「繰越商品」については、後の回で説明いたします。

次回は、売上や仕入の取引をした際に値引きや返品があった場合と、売上や仕入に伴って発生する送料などの処理を解説します。

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